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野生のカバだったり、山猿だったり。

一昨日、子どもたちと近所の山に登って雪山を一気に滑り降りる「尻滑り」をする。ふかふかの雪を蹴散らしながら斜面を滑り降りるのは、豪快&爽快。

しかし、向かった山は直角に近い傾斜だった・・・。子どもたちは、そんなことを気にも止めず、山に登り始める。最初の登り始めこそ、ふかふかの雪が積もっていて足場を見つけられず手間取っていたが、あっという間登っていく。3歳の娘もだ。

山を見上げても、子どもたちの姿も、気配も感じない。母、おいてけぼり。おいてけぼり感が凄まじい。う~ん、歳をとるってこんな感じのおいてけぼり感がずっと続くことなのかもしれないな。

しかし、ここで諦めるのも、なんだか悔しい。何回も何回も足を踏み外し、「キャー!!!!!」と山を滑り落ちる。しかし、スラムダンクの安西先生も言っていた。〈あきらめたら、そこで、試合終了ですよ。〉である。

あきらめてもいいとも思ったが、山の頂上にどんな風景があるか、見てみたかったのだ。なんとなく。でも、どうしても。

もがくこと、数十分。途中で様子を見に戻ってきてくれた二男が、「お母さん、こっちが登りやすいよ!」とアドバイスしてくれて、なんとか木の根は幹にしがみつきながら、頂上に到着。

そこに広がる景色は、ちょっと高い山の上から見えるいつもの風景。でも、満足。登りきった。雪の上にごろんと寝転ぶと木々の間から空しか見えない。

頂上に蔦のブランコがあるんだよ、と長男から聴いてはいたが、初めて見て、乗ってみる。聴いているだけではわからない、感じられない空気がここにはたくさんあるなぁ。

そこに、長男と末娘が戻ってきた。「お母さん!登れたんだ!登って来られると思ってなかったからびっくりした!スゴイ!」と長男が褒めてくれた。そして、一言、「流石、山猿3匹の母!」それ、褒めてるの?笑

まだ4歳位だった長男から、「お母さんは野生のカバだから、どんな敵がやってきてもだいじょうぶだね!」と言われたことがあった。野生のカバってどんな感じなの?と尋ねたら、「普段は穏やかだけど、自分のテリトリーに入られると、ワニも噛み殺すくらい気性が激しいんだよ!どんな敵も倒せるよね!」

あの・・・あなたにとってのお母さんって、どういう存在ですか。

山遊びの帰り道、長男が嬉しそうに言った。「いつもは野生のカバだけど、斜面を登れるカバは居ないから、お母さんはスゴイな~♪あ、カバは肌が弱いけど、お母さん、肌も丈夫だしね。アハハ。」

長男よ・・・それって、褒めてるんですよね?

野生のカバが三匹の山猿を育てる絵を思い浮かべながら、今日は動物園に行ってこようと思っている。

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学校に行かない選択をしたこどもたちのさらなる選択肢のため&サポートしてくれた方も私たちも、めぐりめぐって、お互いが幸せになる遣い方したいと思います!