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漫画みたいな毎日。「お菓子の世界。前編。」

晴れた日曜日の台所。
夫が何気なく選んだNHKラジオのクラシック番組がかかっている。

私はクラシック音楽のことにはまったく詳しくない。自分で聴く音楽は限られている。

「今日のクラシックカフェは、湯山昭作曲・『お菓子の世界』です。」

1973年1月から12月までの1年間、「ゼンオン・ニュース」という小冊子に連載され、翌年5月に全音楽譜出版社にて刊行された。1994年には改訂版が刊行された。本曲集では、子供のために作曲された「子どもの国」とは対照的に、大人から子供まで幅広く親しまれるように作曲された楽曲である。難易度では、易しい曲から難しい曲まで様々である(一番難しくとも、ツェルニー40番程度の技術が必要とされる)。2010年では、132版という重版(通算では133版)を記録し、邦人作曲家のピアノ曲集の中でも特に、大人から子供まで愛奏されている曲集である。

Wikipedia「湯山昭・お菓子の世界」より

ピアノが弾けたら素敵だなと思うけれど、保育士の資格を取得する際にまったくピアノの経験がなかったので、ピアノの授業は苦痛でしかなく、音楽の先生に、「音楽が、〈音が苦〉になるのはとても残念なことなんだけどねぇ・・・」と言われたことを思い出す。

スピーカーからは、私の思い出と関係なく、美味しそうな曲名が続く。

序曲  お菓子のベルト・コンベヤー

第1曲 シュークリーム
第2曲 バウムクーヘン

私「あぁ、シュークリームって美味しいよね。しっとりした皮とクッキー生地、どちらが好き?」

夫「どっちも好きだけどねぇ。今度、シュークリーム作ろうか。難しいというか、手間はかかるけど。バウムクーヘンもいいよねぇ。」

私「シュークリームってクリームが生クリームのと、カスタードクリームがあるじゃない。どっちが好き?」

夫「けいちゃんは?」

私「半分ずつのがいい!」

夫「僕もそれがいいなぁ!」

私「そういえば、ユーハイムのバームクーヘンはバターがよつ葉バターなんだって!」

お菓子談義が続く。

第3曲 柿の種

うんうん、柿の種。私はピーナッツが苦手でお煎餅の部分だけを探して食べていた。大きくなってからは、お煎餅3に対してピーナッツ1くらいの割合が美味しいと思うようになった。夫はピーナッツアレルギーで、命にか関わるので、食べてはならない。お煎餅だけにしておいてくれたまえ。

創製者・今井與三郎(浪花屋製菓創業者)が命名し、発売された1925年大正14年)に一商品名として世に出たもので、商標登録は行われず[4]、製法が公開されたため[4]、多くの業者が参入して市場が形成され[4]、早くから一般名称化した。

商標登録もせず、製法も公開されていたとは。とても気前の良い話のような気がする。

しかも、2017年には、亀田製菓の柿の種が、JAXAの宇宙食に認定されていると!驚きだ。柿の種の誕生は1925年。来年で生誕100年!書いていたら久々に柿の種が食べたくなってきた。今年、99歳の柿の種。


第4曲  ショートケーキ

私の好きなケーキはショートケーキだ。
新しいケーキ屋さんで、最初に注文するのは絶対にショートケーキ。
おむすび屋さんで塩むすびが美味しければ、他のおむすびも美味しいことが多いように、ケーキもショートケーキが美味しければ他のケーキも美味しいことが多い気がする。ショートケーキLOVE。


第5曲  ホットケーキ

ホットケーキというと、絵本「ぐりとぐら」の大きなホットケーキを思い出すけれど、ホットケーキは実はそんなに好みの食べ物ではない。ちょっともそもそする食感が苦手だった。しかし、今は、ホットケーキにもアイスクリームや生クリームやメイプルシロップもたっぷりだったり、果物だって贅沢に盛り付けてあったりして、ホットケーキというよりもパフェみたいなものも多くみかける。薄いものではなく、ふっわふわのホットケーキ有名店もあるみたいだし。機会があったら食べてみよう。


間奏曲1  むしば

これだけ食べたら虫歯にもなるよ・・・と曲名を聞きながら思いつつ、どんなに甘いものを食べても虫歯にならない人は存在するいう事実を考える。なんなら歯磨きをどれだけサボっても虫歯にならない人がいる。幼少期より歯が弱い私は、羨ましい限りだ。生まれ変わったら、サメやゾウのように歯が何回も生え変わるようになりたい。


第6曲  ウエハース

ウエハース。夫は好きなタイプのお菓子だ。私と夫のお菓子の好みは合わない。夫はサクサクした焼き菓子が好きで、私はしっとりしたものが好き。本当に合わない。ウエハースって必ず上顎にくっつく。あれが苦手。「牛乳飲みながら食べなよ。」と夫。いや、そこまでして食べたいわけじゃないから。


第7曲  ドロップス

ドロップスと聞いて思い出すのは、「サクマドロップス」。そして、火垂るの墓。子どもの頃に、サクマドロップスをよく食べていた。近所のおじさんが、パチンコの景品でとったサクマドロップスをくれることがあった。缶を振って、掌に何味が出てくるのかが楽しみだった。薄荷味が出たらなんとなくがっかりした。なんならこっそり缶に戻したりして、最後に薄荷味ばかりが残ってしまったっけ。そして、もうひとつ思い出すのは、「ドロップスのうた」。

むかし なきむしかみさまが
あさやけみて ないて
ゆうやけみて ないて
まっかな なみだが ぽろん ぽろん
きいろい なみだが ぽろん ぽろん
それが せかいじゅうに ひろまって
いまでは ドロップス
こどもが なめます ぺろん ぺろん
おとなが なめます ぺろん ペろん

むかし なきむしかみさまが
かなしくても ないて
うれしくても ないて
すっぱい なみだが ぽろん ぽろん
あまい なみだが ぽろん ぽろん
それが せかいじゅうに ひろまって
いまでは ドロップス
こどもが なめます ちゅるん ちゅるん
おとなが なめます ちゅるん ちゅるん

泣き虫神さまは、感動屋さんだったのだろうな、なんて思う。神さまのそんな感じが嫌いではない。歳を重ねると涙もろくなるというのを若い頃に聞いて、「そんなことってあるんだ?」と思っていだけれど、最近、ちょっとしたことで、泣きそうになることが増えた。歳を重ねるということは、それなりに経験が増えて、自分の引き出しの中身も増えて、ちょっとしたきっかけでも、自分のフォルダが開き、その中身が出し入れされるからなのかもしれないなと思っている。

第8曲 チョコバー

チョコバーの代表的な物ってなんだろう?ヌガーとの違いはなに?と気になり調べてみた。

チョコバーことチョコレートバー(: Chocolate bar)とは、チョコレートを全面にコーティングした棒状の洋菓子の総称である。コーティングされる菓子には、スナック菓子シリアル食品を固めたものや、クッキービスケットなどが使われることが多い。またヌガーキャラメルなどのソフトキャンデーを使っているものもある。

主にチョコバーとして扱われる菓子の商品
スニッカーズ
キットカット
チョコバット
ブラックサンダー
うまい棒(チョコ味)
チョコバー(宮田製菓

Wikipediaにお世話になっております。

チョコバット!ご存知の方がどれくらいいらっしゃるだろうか。今も販売しているのだろうか。昭和の子である私は、駄菓子屋でよく買っていた。中はパン生地でチョコレートコーティングされいるお菓子で、形が野球のバットみたいなのだ。


こういうの!

袋の裏側にくじがついていて、ホームランならもう一本、ヒットなら4枚集めてもう一本もらえる。アウトはハズレだ。調べたところ、チョコバットは2022年から「チョコバットエース」に商品統合されたとか。

チョコバット エース(エースバット チョコ)1996年より販売。2012年度よりチョコバットエースに。菓子自体はチョコバットと同じで価格も1本30円だが、当たりに関して「ホームラン」が「エース」に、「ヒット4枚」が「ストライク3枚」に変更されており、景品も「もう1本」ではなく、当たりをメーカーに郵送することでオリジナルグッズが届く方式になっている。

景品が変わっていて、なんとなく寂しいです。

個人的には、ヌガーチョコバーよりもヌガーが入ってないものが好きだ。ヌ゙ガーも美味しいけれど、歯にくっつくのが気になる。キットカット、永遠に好きかも。


第9曲 バースデー・ケーキ

バースデーケーキ。私は、今も昔もショートケーキ一択。夫は、チーズケーキが好き。子どもたちもショートケーキをリクエストすることが多い。
子どもの頃は、バースデーケーキにバタークリームケーキを注文されることが多く、バタークリームが苦手で辛かった。美味しいバタークリームケーキに出会ってからは、バタークリームケーキを好きになったきっかけとなった東京のケーキ屋さんは閉店してしまったようだ。美味しいバタークリームケーキ、食べたいな。


第10曲 クッキー

クッキー、姉の家の猫の名前。
夫はクッキーが好き。クッキーを焼くのが上手だ。やはり、好きな人が作った方が美味しいと思う。クッキーそのものよりもクッキーの入った缶にときめくことがあった。缶の詰め合わせのクッキーの中で好きなのは、シンプルなバタークッキーや薄焼きクッキーだった。もそもそパサパサしないクッキーは存在するのだろうか。あぁ、マントリーマアムのようなクッキーの中が柔らかいものがある。ソフトクッキーというのかな。そのようなものはまぁまぁ好きかもしれない。


ここまで、紹介されたお菓子の名前を「うんうん、美味しそう!」「食べたくなっちゃうね~」とお菓子の思い出も踏まえながら、穏やかな気持ちで聞き会話していた私と夫。しかし、次に聞こえてきた曲名に同時に反応し吹き出してしまった。

「間奏曲2  どうしてふとるのかしら 」



・・・いや、私が知りたいです。コレについてを!!!!!!

夫が呟いた。

「〈どうしてふとれないのかしら〉ってのはないの?」


・・・ねぇ、私に喧嘩売ってるの?食べても食べても太れない体質の夫を心底羨ましい、いや、妬ましくさえ思う食べなくても太る私である。


予想外に長くなってしまい、まさかの後編へ続く。

ヘッダーはみんなのフォトギャラリー・カサイシエさんのイラストをお借りしました♪ありがとうございます♪

学校に行かない選択をしたこどもたちのさらなる選択肢のため&サポートしてくれた方も私たちも、めぐりめぐって、お互いが幸せになる遣い方したいと思います!