わたしもプログラムの一部と化す
東京という大都市にいるのに
人っこ1人いないんじゃない?
おかしいな。
さっき人とすれ違ったような
気がするんだけどな。
なんて、1人でぽそっと呟いてみる。
人より情報が多すぎて
きっとパソコンの中に
取り込まれているのかもしれない。
わたしもプログラムの一部と化していく。
本当は誰もいないんじゃない?
と思って、SNSを開いてみると
誰かが同じ時間を生きている形跡がある。
同じ時間どうやって過ごしてるのか
知らない誰かの日常がとても気になる。
SNSで教えてくれる
なんでもない風景だとか些細な出来事が
とっても面白おかしくて楽しくて
「そうなんだよ!」
ってどこか納得するんだけど
それは画面の中の世界で、自分の生活とは
直接リンクしていないことに気がついたら
急に物悲しくなってしまう。
この嬉しい悲しいが入り混じった
よくわからない感情。
これをエモいって言うのでしょうか。