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何ものでもなく 

---8月レッスン記録。発見したこと。---

最近、口ずさみながら弾いています。

弾き語りじゃア、ありません。そんな高度なことではありません。
右手は至って単調なメロディー、左手も至ってシンプルな伴奏の短い練習曲を弾いていたら、いつのまにか曲を覚えて鼻歌を唄っていただけのことです。

耳が先に音や曲を憶えているのに、指がなかなか思うように動いてくれなくて、
「指使いが滑らかになるといいなぁ」と、思いながら練習してます。

8月の対面レッスンでは、休符についてここぴ先生が丁寧に説明してくれながら、
指の離し方、手や肘の動きを教えてくれました。

そして技術的な弾き方だけでなくて、曲の世界全体をイメージすること。
ピアノを弾く楽しさを毎回教えてくれます。

当たり前のことだけど、ピアノの音は音階が決まっていて、「ド」の鍵盤を弾くと
「ド」の音がします。

誰が弾いても、「ド」の音は「ド」で、「ミ」の音はしない。
そうゆうところがピアノって骨格が決まってる楽器だなぁと思う。

だから、楽譜を必死に目で追いながら音を追いかけながら「正確に鍵盤を弾かなきゃ」と思って弾いてると、姿勢がどんどん前のめりになってきて、歯も食いしばってるし、上半身の背骨や肩関節の動きが制限されちゃって、指が動かなくなっちゃうんだな。

そうじゃなくて、関節をゆるめながら、もっと体をリラックスして弾いていると、
力で鍵盤を押さえずに、肩からの重さが肘に手根に伝わって回転運動でいい感じに
指の重さが鍵盤に伝わることを発見💡

そうなってくると、体の軸、中心がワクワクしてきて体が揺れちゃうんだね。

体を自由に弾いてると、だんだん楽しくなって鼻唄歌ってしまう。

それが伝染して、離れた部屋にいる家族もなぜかハモってくれたりして。
そうゆう素朴なハーモニーが嬉しい。

ピアノって楽器も鍵盤も白黒で、楽譜も白黒。
モノトーンなんだけど、ここぴ先生が教えてくれるように曲をイメージしながら
弾くと、曲の世界がカラフルになってくる気がする。

イメージは私の脳内で起きてることだけど、なんとなく周りにも伝わって行くことも
不思議で、面白いし、ハッピーになれる。

ある程度正確に楽譜を弾くことが出来たら、次はイメージをそっと鍵盤に置くように
指が滑らかに動くと良いな。

「楽しいな〜、幸せだなあー」

と感じながら弾いてたら、「何ものでない自分でも良いんだな」って言葉が聞こえて、

「あ、そうか、それで良いんだ。」って思ったんです。

「これが私の奏でる音で、私の奏でるピアノなんだ」と思いました。

人と比べない。
自分以外の何者にも、他の誰かにもならなくていい。

こうゆう、自分の心がポッとする温もりを感じられるピアノ。
自分の中の音楽を聴く愉しさ。
それを、周りの人とシェアする喜び。



言葉にするのが難しいけど、今月ピアノとここぴ先生が教えてくれた大事なこと。

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