小さく地域に広がり始めた産学地域連携。
はじめに
こんにちは。
福岡県久留米市を拠点に産学連携で地域の連携を促進しているタカダです。
今年(2020年)から久留米工業大学と、タカダが所属している株式会社サンカクキカクで、新しい地域連携の形を模索し始めました。
講座形式の地域連携Iは順調に動き始め、同時並行で、企業や地域の課題を大学と一緒に解決する地域連携II(共同研究やインターンなど)を進めています。
今回は、後者の地域連携IIの最近の動きを共有します。
地域連携IIの事例1:農作物の病気チェック
農作物の病気を判別したり、対処法や予防法を知る便利なツールがあると嬉しいという声をもらいました。
AIを活用すれば出来るのではないかということで話が進んでいます。
専用アプリで写真を撮って、病気かどうか判断してもらったり、症状を入力してもらって、病気の選択肢を出しもらったり。chat botで対処法や予防法を受け答えしたりと。
肌感覚で対処している方が多いことに加え、従事者が減少し続けている農業ですが、このツールで既存の農業従事者を支えたり、新しく農業を始めるハードルを下げられるように動いています。
地域連携IIの事例2:誰も開発してくれない機械の設計製造
こちらはまだ動き出せていないテーマですが、言える範囲で簡単に共有します。
数十年前から同じ機械、同じ方法で「あるモノ」を生産し続けている、田舎にあるニッチな会社さんの課題です。
機械が古すぎてもうメンテナンスするための部品すらない状態で、現在は3Dスキャンで部品を個別に製造し、ぎりぎりメンテナンス対応できているそうです。
本音は全く新しい機械が欲しいそうで、地元の企業数社に相談したそうですが、作れないと言われ続けて途方に暮れているそうです。
全国的に「あるモノ」を生産できる会社は数える程しかなく、生産量を増やしてほしいという希望は入り続けているとか。
これから話を聞きに行くので、まだ何とも言えませんが、産学連携でこの課題を解決できると大きなインパクトになりそうだと少しワクワクしています。
おわりに
紹介しました2つの事例以外にも、少しずつ課題が集まってきています。
誰に相談すれば良いのか分からず、後回しにする以外選択肢が思いつかなかった地域課題を、少しずつ掘り起こし始められていることに嬉しさを感じます。
まだまだ動き始めたばかりの取り組みですが、地域が連携することで課題解決に動き出せることは分かったので、声をかけ続けて地道に認知を拡大していければと思います。
将来的にはコミュニティ化し、新しい価値を生み出すプラットフォームのような形に持っていきたいです。
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