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2019.1.29(火) ラブ・ネバー・ダイ

昨日は友達とミュージカル「ラブ・ネバー・ダイ」を観てきました。
「ラブ・ネバー・ダイ」はミュージカルの名作「オペラ座の怪人」の後日譚で10年後のお話です。

「オペラ座の怪人」はロンドンに行った時に本場の劇場で英語で初めて観て、なんとなくわかったような、わからないような……という感じで、雰囲気だけ楽しんできたのが最初で、数年後にDVDを借りて映画でちゃんと観ました。
でも、それもだいぶ前の話なので、なんとなくのあらすじは覚えているんだけど、登場人物や結末がどうなったのかがはっきり覚えてなくて……大丈夫かなと思いつつ劇場へ。

キャストはダブルキャストで、日によって組み合わせが変わるのですが、観に行った舞台は友達が濱田めぐみさんのファンということで、濱田めぐみさんの出演回でした。
この回のメインキャストは次の通り。

ファントム:石丸幹二
クリスティーヌ:濱田めぐみ
ラウル子爵:田代万里生
メグ・ジリー:夢咲ねね
マダム・ジリー:香寿たつき
グスタフ:大前優樹

濱田めぐみさんは劇団☆新感線の「メタル・マクベス」の時に観たことがあって、石丸幹二さんもどこでか忘れたけど観たことがあるはず。
僕は友達に誘われていく程度のミュージカル初心者なので、好きなミュージカルとか好きな俳優さんとかはまだ無いんですが、この二人が主演で「オペラ座の怪人」の続編となれば期待は高まります。

劇場は日比谷の日生劇場。
初めて行ってみて、なんだかすごい人だかりだと思ったら、宝塚劇場のすぐ隣なんですね。
そして、ホールの中に入ってみてまたびっくり。
天井や壁が洞窟のようにデコボコしていて、それがモザイクで埋められているという、スペインのバルセロナで見たような建築なんですね。
いや、すごい。

建築物としてもなかなか興味深いホールでした。

舞台のすぐ下にはオーケストラピットがあって、生でミュージカルの曲が演奏されます。
舞台装置もまたきらびやかです。

日生劇場の舞台は、床が同心円状に回転するようになっていて、その上に舞台装置を乗せることで舞台転換をしたり、回転するオブジェクトの間を歩き回ったりする演出が可能になっているんですね。
それの使い方がまた上手いなあと思いました。
演じる役者の方も、立ち位置や歩く速度に気をつけないといけないので、なかなか大変そうです。
しかし、この装置は見ていて面白い。

ストーリーではパリのオペラ座から失踪したファントムは、ニューヨークのコニーアイランドでサーカスの舞台など経営して成功しています。
ここでストーリーテラーとしてのピエロが出てきたり、合間の出し物としてサーカスのダンスが行われたりして、恋愛や愛憎のドロドロした場面と、サーカスの賑やかな場面が入れ替わりで出てきて、飽きさせません。
舞台装置も衣装も豪華で幻想的で、二階席の上の方から観ていたのですが、近くで見るより全体を眺められる席で良かったなと思うくらい、美しい世界観でした。

セリフはほとんどなくて、歌でストーリーや会話、心情が語られるのですが、クライマックスのクリスティーヌの歌が圧巻でした。
圧倒されましたね、すごい。

大満足の舞台でした。
観に行って良かった。

ちょっと登場人物の関係性の前提がわかっていなかったので、「オペラ座の怪人」をもう一度見直してみないといけないですね。

今月も友達が出演しているとか、友達のお誘いとかでちょいちょい舞台を観に行っているわけですが、振り返ってみると基本的にお誘いでしか行って無いなと気づきました。
今さらながらですが。
今回も友達が行きたいという話をしていたので、便乗して一緒に行ったのだし、自分で観たい舞台を探して観にいくというのが無いんですよね。

舞台を観にいくと、分厚いチラシの束が配られて、一通り目は通すんですがなかなか自発的に行こうという感じにならないのは何故なんだろう? と考えてみると、やっぱりこういう一流の出演者が出る舞台は一万円近くするものが多いし、好きな俳優が出るなどの動機がないとなかなかハードルが高いというのはあるのかなと思います。
もちろん、一流の出演者を集めて、一万円のチケット代を取るのだからハズレは少ないはずなんですが。
逆に、小劇場系の場合は、チケット代は三千円くらいの価格帯が多いけれど、こちらはハズレの可能性が高くなるし、知っている俳優も劇団もないので、どれを観にいけばいいのかわからないというところがネックのような気がします。

そのあたり、僕みたいな人間が安心して舞台を選んで観にいける仕組みができたらいいんだけどとつくづく思います。
無いなら自分で作ればって話ですよね、とも思いますけど。

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