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感情を乗せて撮るレンズ SIGMA 24mm F1.4 DG DN ART(作例あり)

こんにちは。
今回は、発表されてからずつと気になっていたSigma 24mm F1.4 DG DNのレビュー記事です。

■ なぜ気になっていたのか

1.広角24mmに好みのレンズがない

以前のa7IVの記事でも書いた通り、広角24mm域のレンズに「これだ!」と思えるレンズがありませんでした。
例を挙げると、、、
・Zeiss Batis 2/25→色表現は繊細だが、Batis 2/25を使わないとできない表現はない。
・sony SEL24F14GM→表現の選択肢はあるが、好きな色表現ではない。
・Sigma 24mm F2 DG DN→色の再現性は高いものの、表現幅に限界を感じる。
といった具合に、「これだ!」と言えるレンズがありませんでした。
今でもインスタグラム含め作例を見ていると、Sigma 24mm F2で撮られた写真にとても惹かれるのですが、なにせこのレンズ、フィルム風以外の表現が苦手で、動画で使うならBatis 2/40を使うことがはるかに多かったからです。(Batis 2/40の方が圧倒的に性能が良い)

2.Sigma 20mm F1.4 DG DNは眼中になかった。

同時に発売されたSigma 20mm F1.4ですが、私の選択肢からは除外されていました。確かに描写力だけで言えばかなり素晴らしいレンズであることに間違いないのは理解できます。しかし、次の点がどうしても許容できませんでした。
・重さが600gを超える。(ジンバルを使った動画撮影が厳しい)
 やはり、『軽さは正義』です。先日、中望遠85mm対決も行いましたが、いくら描写力が高くても、Sigma 85mm F1.4(600g台)は重すぎます。

・フィルター径82mm。(周辺機材が高い)
 フィルター径もネックなポイントです。一般的に、フィルター径が大きくなるにつれてフィルター自体の値段も高価になりがちです。
星景写真を撮る場合、光害カットフィルターやソフトフィルター、動画で使うなら可変NDフィルターを追加で購入することになり、合計で10万円ほどの出費になります。

この2点がどうしても気になり、Sigma 20mm F1.4は候補から外しました。
私なら、フォーカスブリージングを許容してフィルター径67mmのsony SEL20F18Gか出目金レンズを許容してsony SEL14F18GMを選びます。

3.星景写真を撮りたい

広角24mm域に求める条件として、唯一無二の絶対的な描写力を持つレンズが欲しかったです。昼間でも夜でも、どんな環境下でも期待に応えてくれるレンズが欲しかったです。
それに、今年の秋に、大好きな北海道での撮影もあり、北海道の魅力を思う存分作品に乗せて伝えたいという強い想いもあり、この24mm F1.4が気になっていました。

■ Sigma 24mm F1.4 DG DNは”感情を乗せて撮る”レンズ

では、ここからは作例とともに感想を書いていきます。
敢えて編集はせずに全てJpegで載せます。本体はsony a7ivです。

1.素晴らしいほど抜けが良い描写性能

空に向けてパシャリ。写真を見返して感動しました。
「なんだこの抜けの良さは!」と。雲の立体感、青空の綺麗な発色、繊細な表現まですべてをリアルに表現してしまう描写性能に感動してしまいました。

2.なだらかな後ろボケ

場所の雰囲気を出すためにあえてなだらかな背景ボケを狙ってみました。
特に不自然さや違和感が出るわけでもなく、キレイに背景ボケを出してくれました。

3.ノスタルジックな表現もお手のもの

栄エリアで撮影していましたがふと、数年前、学生時代の旧友に再会した日の出来事を思い出し、その時の感情を乗せて撮ってみたくなり、再開した駅に足を運んでみました。こちらがその1枚。
目で見たままの光景を映してくれています。

Sigma 24mm F2ほどノスタルジックではないものの、RAW現像でレタッチすればいくらでもどうにかなる写真だなと感じます。

4.歪曲も問題なし

こちらは、名古屋駅太閤通り口地下の写真です。
歪曲しやすい環境での写真ですが、見事に歪曲していません。ボディ内補正はオートにしています。
Sigma 24mm F2は少なからず、歪曲が発生していましたが、こちらのレンズは問題ありませんでした。また、歪曲とともに、周辺減光やパープルフリンジも通常使用環境下では、見受けられませんでした。

5.スローシャッターでの作例

こちらは、名古屋駅の待ち合わせスポット「金時計前」を上から撮影しました。シャッター速度1/8で手持ち撮影なので、いくらボディ内手振れ補正があると言っても、ブレてしまっていますが、解像度、ボケ感ともに文句なしの描写性能です。普通のレンズだと最大パフォーマンスのF値がF5.6~F11にかけてですが、Sigma 24mm F1.4の場合、F5.6~6.3がMAXの値かなという印象です。

6.開放F1.4から使える&F1.4でしか表せない世界を表現できる

この作例は、F1.4で撮りました。正直、肉眼よりキレイに写ってます。
OKBビルとミッドランドスクエアの間に雲がありますが、肉眼ではこの雲が見えるかどうかくらい。。。しかし、Sigma 24mm F1.4 DG DNでは解像感と繊細さを保ったままきっちり描写しています。
夜景でここまで撮れるレンズはF1,4のレンズでも中々ないので感動しました。そして、Sigma 65mm F2の記事でも挙げましたが、ビルの金属感もしっかりと描写できており、Sigmaらしさを感じます。

■まとめ

今回は、Sigma 24mm F1.4 DG DN Artをレビューしました。
このレンズは、『感情を乗せて想いを表現するレンズ』であり、どんな場面でも思ったままの表現ができるレンズだと思います。

Sigma 24mm F2やBatis 2/25、Sony SEL24F14GMを使った時とは違って、表現力をとことん極めれるレンズであると確信しています。
ちなみに、私は、このレンズを購入しようと思います。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

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