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【初心者向け】レンズの選び方 基礎編vol.1(ズームレンズvs単焦点レンズ)

こんにちは。
前回、大好評で『今日の記事』にて1位を獲得したカメラの始め方の続編として、レンズの選び方について記載します。
レンズは奥が深いので、基礎編として、vol,1~3でお送りします。
vol.1:ズームレンズvs単焦点レンズ
vol.2:APS-C対応オススメレンズ
vol.3:フルサイズ対応オススメレンズ。
前回の記事を読んでいない方は、ぜひこちらもお読みください。

では、さっそく、本題へ。

1.ズームレンズには2種類ある!? F値に注目しよう。

(1)ズームレンズとは?

では、まずズームレンズとはどのようなレンズのことでしょうか?
ズームレンズとは、『焦点距離を幅広く変えることができる』レンズです。
画像のようなレンズのことを言います。⇓

ズームレンズのメリットとしては、
・撮影環境に応じて柔軟に焦点距離を変えれる
 ※焦点距離とは、例えば、24-70mmというレンズなら、”広角24mm~中望遠70mmまで自由に変えれますよ”ということです。

・レンズ交換をしなくてよい

デメリットは、
・単焦点レンズに比べて画質や描写性能が良くない
・たくさんのガラスで構成されているので重い
があります。

(2)F値が変動するレンズ(キットレンズ/高倍率ズームレンズ)

では、次に、ズームレンズには2種類あるよ、という話をします。
まず1つ目はこのような⇓F値が変動するレンズです。

このレンズなら、70mm~300mmまで幅広く焦点距離を選ぶことができる。その代わり、F値が(明るさが)F4.5~F6.3まで変動しますよ。ということです。

ちなみにF値については、この動画が参考になります。

この動画を見てもらうとわかりますが、例えば画像のレンズなら、一番明るくてもF4.5~6.3までしか使えなくて(開放F値が4.5~6.3)、70mmだと4.5で撮れるけど300mmだとF6.3までしか明るくできないレンズと言うことです。
ちなみに、昼間でも日陰や室内だとF4.5でも暗く、夜間撮影だとF2.8は最低でも欲しいところです。
※F値は数字が小さいほど明るく、大きいほど暗くなります。
また、F値の数字を1番小さくすることを「開放」と言います。

F値についてはこの動画もいいかもしれません。

カメラを購入したとき一緒について来る”キットレンズ”もこのF値が変動するレンズにあたります。

結論を言うと、このF値が変動するレンズは、本当に画質が悪くコスパも悪いのでやめた方がいいです。このあたりのレンズを買うならミラーレスではなく、デジカメかスマホでいいです。

(3)開放F値が固定されているズームレンズ

2種類目がこのF値が固定されているレンズのことです。
ズームレンズで多いのは開放F4固定のレンズ(F4まで明るくできる)、開放F2.8固定のレンズ(F2.8まで明るくできる)があります。高倍率ズームレンズに比べて、値段は張りますが、後悔しない良い描写性能のレンズばかりです。

・F4固定のレンズ:小三元ズーム
初心者の方が選ぶなら、この小三元ズームでかつ値段が10万円以下がおススメです

・F2.8固定のレンズ:大三元ズーム
→特別な事情がない限り、初心者が手を出すのはお勧めしません。
なぜなら、1本20万や30万円もするのに、単焦点レンズと比較すると画質が悪く、費用対効果が悪すぎるからです。

F値が固定のレンズの最大のメリットは、どの焦点距離でも開放F値が変わらないので、良い写真を撮りやすいことにあります。上達もしやすいです。

2.単焦点レンズとは?

Sigma 24mm F2 DG DN

単焦点レンズとは、その名の通り、焦点距離は1つしか選べない(=固定)だけどF値がとても明るいレンズのことです。
例えば、画像のレンズだと、焦点距離は24mm固定だけど、開放F値が2からととても明るいレンズとなります。

(1)F値が低いと何がいいのか

F値が低いと何がいいのかと言うと、
・ボケる写真が撮れる
・夜間撮影しやすい
・平均的に描写性能が高いレンズが多い
ことです。とくに↑2点は大きなメリットです。

(2)単焦点レンズのF値による違い。

ここからは、単焦点レンズのF値によりどのような違いがあるかについて話します。今回は、夜間撮影に限って話します。

・F1.2 or F1.4:夜間の温泉地などほぼ光がない環境下でも使える。肉眼より明るい。
・F1.8~F2:都会で夜間撮影するなら十分。田舎だと、環境によっては厳しい。
・F2.8~F3.5:夕方は撮影できる。F2.8なら都会の夜間撮影はギリギリ可能。

初心者の1本目、2本目で単焦点レンズを選ぶなら、F1.8やF2のレンズをお勧めします。

3.【1本目におススメなのは?】F4固定のズームレンズ

ここからは、1本目におススメなレンズを言います。1本目は断然、F4固定のレンズがおススメです。

なぜか。それは、安くて、軽くて、描写性能がそこそこ高いから。です。

よく1本目に50mmの単焦点レンズを選ぼうというカメラマンがいますが、私は、初心者こそF4ズームレンズがいいと考えています。

確かに、50mmの単焦点レンズ使ってもいいですし、使うことで「足で画角を稼ぐ」という勉強もできます。けれど、そもそも初心者の方は、『自分の好きな焦点距離がわからない』と思います。

例えば、風景が撮りたい人、人物撮影が撮りたい人、スナップ撮影したい人、飛行機や野鳥を撮りたい人、、、それぞれ好きな焦点距離があるはずなのになぜ無理矢理好きかどうかわからない50mmにするのはどうなのかなぁと思っています。

(1)では、1本目で標準ズームレンズを選ぶ目的は?

目的は、『好きな焦点距離を知る為』です。これが、究極の目的です。
※標準ズームレンズとは、24mm~70mmをカバーするズームレンズのことを指します。

また、意外にも、広角域(12~20mm)や望遠域(85mm以上)を使いこなすのは簡単なようでかなり難しいです。そのため簡単な24~70mmのレンズをオススメしています。

(2)どうやって好きな焦点距離を知るのか。

その理由は簡単。
MACはわかりませんが、Windowsを使っているかたは、この手順で好きな焦点距離を知ることができます。

①フォルダを開く
②右クリックして『グループで表示』→『その他』を選ぶ
③『35mm焦点距離』を選ぶ→OKを押す
④再度右クリックして、『グループで表示』→『35mm焦点距離』を押す
⑤焦点距離ごとに画像が並べ替えされる。

これ↑、Windowsは標準装備です。撮影した画像をPCに移して、この手順を踏むだけでよく使う焦点距離が一覧で表示されます。
そして、これを1年間ほど繰り返すと、好きな焦点距離が判明しますので、たくさん撮る焦点距離の中から”単焦点レンズを選ぶ”ということをすると良いと思います。

(3)F4にこだわる理由は?

これは、ツッコミを受けそうなので、書いておくと、F4にこだわるのは、レンズの価格をできるだけ安く済ませ、かつ、描写性能が高いというコストパフォーマンスを最重要視したためです。

別に、タムロン17-70mmやSigma 24-70mmみたいにF2.8でお得なズームレンズもあります。ただそれは例外で基本的に、F2.8のズームレンズは30万円ほどします。そのため、F4なら安く×描写性能が高いレンズを選びやすくなるからです。

(4)F4ズームレンズで撮った作例

では、F4ズームレンズで撮った作例を数枚載せておきます。

ちなみに、これらの写真は全てjpegです。レタッチは一切していません。

4.【2本目におススメなのは?】単焦点レンズを選ぼう

2本目には、1本目のズームレンズで最も自分がよく撮る焦点距離の中から選びます。
私の場合は、36mm、60mm、70mmの順で多かったです。

そして、現在の単焦点レンズの構成はこちら
※私はAps-cのカメラなので『レンズの焦点距離×1.5=好きな焦点距離』となります。

・36mm前後
→Zeiss Batis 25mm F2 
・60mm前後
→Zeiss Batis 40mm F2 CF
・70mm前後
→Sigma 65mm F2 DG DN

上記は私の例なので、詳しくはvol.2、3でオススメレンズを紹介していこうと思います。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

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