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【サイクルルート紹介】中央日本四県 黄金KAIDO サイクルルート『小木港~佐渡金山』

佐渡市を拠点に活動する地域密着型チーム「佐渡ゴールデンアイビス」。

前回の「サイクリストに優しい宿」の紹介に続いて、今回は佐渡市のサイクルルートを紹介します。

今回ご紹介するのは、先日新潟県より発表された『中央日本四県 黄金KAIDO サイクルルート』の中の、小木港から佐渡金山までの約64㎞のルートです。

「中央日本四県 黄金KAIDO サイクルルート」とは、中央日本四県(新潟県、山梨県、長野県、静岡県)の金山に着目した、土肥金山(静岡県)から佐渡金山(新潟県)を結ぶ約550㎞にわたるサイクルルートです。

金山に加えて旧街道もコースに組み込まれており、各地の歴史や文化、そして雄大な自然を存分に楽しめるルートとなっています。


まずは地元である佐渡のコースの特色や魅力をお伝えするため、佐渡ゴールデンアイビス選手の鈴木、重田が実際に走行してきました。

写真とともにお楽しみください!📸


まずは小木港(おぎこう)からスタート!小木港は、佐渡島の南西部に位置する港です。3月から11月はフェリーが運航しており、佐渡島と本土を結ぶ重要な交通手段の一つとなっています。

小木港から西へ向かい、小木半島をぐるっとまわります🚴
小木港入口での写真

小木港のすぐ近くには「南佐渡観光案内所」があります。観光マップやパンフレットが揃っており、佐渡についての様々な情報を得ることができます!
そして歩いてすぐのところには7月に重要伝統的建造物群保存地区に指定された小木の町並みも広がっています。サイクリングの出発前に立ち寄ってみるのもいいですね。


さて、いよいよ小木港から相川の佐渡金山に向けて出発!

小木港から矢島・経島~宿根木集落まではかなりの激坂が続きます。
上りはかなりきつい印象でしたが、下りは気持ちよく走ることができます◎

小木港から5㎞ほど走ると、宿根木集落に到着します。
ここでは「たらい船」という木製の伝統的な船に乗ることができます。青い海と空を楽しみながら、佐渡の文化を体感できる場所です。
ぜひ体験してほしいスポットの一つです!

たらい船のりばでパシャリ📸
11時頃にはすでに多くの人がたらい船に乗船していました。


宿根木集落から10分ほど走ると、白い大きな橋が見えてきます。この橋は長者ヶ橋(ちょうじゃがばし)といい、橋の上からとても綺麗な景色を楽しむことができます。

開けた景色で思わず止まってしまいました

橋を渡り終えた先に景色を一望できる箇所があったので立ち寄ってみました。見晴らしがよく、ものすごく綺麗な海と広大な山々を見ることができました!

この景色を写真に収めたい!
こちらがその時の写真です!

長者ヶ橋周辺はアップダウンも比較的ゆるやかなので、スピードに乗って流れるように走ることができます。

そして長者々橋~素浜キャンプ場までは下り基調のコースです。とても走りやすいですが、ゆるいコーナーが続いたり、マップでは分かりづらいですが道が細くなっているため、対向車や追い抜きの車には注意が必要です。休日は交通量も多いので注意しましょう。

グループで走る際には列を乱さず走ることを意識するといいですね。


小木半島を過ぎ、次は羽茂~真野地区へ🚴

弁天崎の基底礫岩をバックに!

佐渡の海岸線沿いを走ると、ごつごつとした岩が多く見られます。

長者ヶ橋から20㎞ほど走った弁天崎という地域で見られるのが、「弁天崎の基底礫岩(べんてんざきのきていれきがん)」です。
ここでは長い年月をかけて自然の力で形成された岩の層や地層の変化を見ることができます!

すぐ隣には岩の上に弁天様(弁財天)を祀った神社、椿尾弁天岩(つばきおべんてんいわ)という観光スポットもあります!信仰の対象としても知られています。

サイクリングをしながら、地域ごとの特徴的な自然景観や文化を楽しむのもいいですね。


弁天崎を探索したあと、すぐ近くにある佐渡西三川ゴールドパークに立ち寄りました。
ここでは砂金取り体験をすることができます!佐渡の金鉱山の歴史を学ぶことができるので、相川地区の金山と併せて行ってみるのがおすすめです。

たくさんの観光客が砂金とり体験をしていました!


西三川ゴールドパーク前からくだもの直売センターまでは登り基調なので踏ん張り所です!一番長く感じてしまうかもしれません。

くだもの直売センターでは、売店や自動販売機があるので小休憩に利用できます◎



ゴールドパークから6kmほどアップダウンを走ったあと立ち寄ったのは、佐渡の人気ベーカリー&カフェ「しまふうみ」さんです。

ここでは、こだわりのパンや佐渡産の新鮮な食材を使ったランチプレート、美味しい自家製スイーツが楽しめます。

木のぬくもりを感じられる店内
パンのいい香りが広がっています🥐

外のテラス席からは、雄大な海を見渡すことができます!美しい景色を眺めながらゆったりとした時間を過ごすことができるので、ぜひ立ち寄ってほしい場所の一つです。

真野湾を眺めながら一休み!
ホットドッグとソフトクリームをいただきました。
サイクルラックも設置されていて安心です!


しまふうみさんを出発してしばらく走っていると、ぽつんと立っているバス停が現れます。

このバス停は背合(せのごう)のバス停といい、「恋するバス停」と呼ばれています。海が見渡すことができ、天気の良い日や夕暮れ時は素晴らしい写真が撮れるスポットです。

バス停とロードバイクのツーショット!

また、バス停の近くには人面岩と呼ばれる岩があります。名前の通り人の顔のように見える形状が特徴で、風化や浸食によって現在の形になったとされています。ぜひ探してみてください🔍

人面岩とツーショット!


このあたり一帯に広がる海は真野湾と呼ばれ、佐渡市の東部に広がる湾であり、豊かな自然景観が特徴です。

湾内には穏やかな海と美しいビーチがあり、たくさんの写真撮影スポットがあります!
その中の一つ、佐和田海水浴場にある「あめやの桟橋」をご紹介します。

いよいよ佐和田~相川地区へ!


あめやの桟橋は元々は船が停泊するために作られたものですが、今は観光客に大人気の撮影スポット!
その魅力はなんといっても真野湾一帯を見渡せる雄大な景色。左側にはこれまで走ってきた小木半島、右側にはこれから走る二見半島が広がっています。

真野湾をバックに写真撮影!

一面に広がる真野湾の海。まさに絶景です!ぜひ立ち寄って素敵な写真を撮ってください。

真野新町~佐和田海水浴場~沢根間は、コース唯一の平坦区間。
道も広く走りやすいです!景色を楽しみながら、ほっと一息つきましょう。


佐和田海水浴場を過ぎると、ゴールの佐渡金山まではもう終盤戦。
3㎞ほどなだらかな海沿いを走り、沢根地区を過ぎたところで二見半島へ。

金山までもう少し!のところですが、相川地区のホテル大佐渡までは上り下りの連続です。一つ一つの坂が結構ハードで、練習コースとしてもかなりボリュームがあります!

いよいよ相川へ!アップダウンが続きます

佐渡金山手前の坂を登っていきます!ここはなるべくゆっくりと、足を使わずに走りたいですね。


登り終えると佐渡金山入り口が!

終盤は急勾配の坂が連続しますが、そこを超えると見えてきました、佐渡金山!

佐渡金山は、かつて日本最大の金鉱として栄え、江戸時代には幕府の重要な財源となっていました。
現在は観光地として整備され、鉱山の歴史や技術を学ぶことができます。今年7月には世界文化遺産の登録も決定しました!!

先人たちが作り上げてきた功績を見てきました!

佐渡金山には、江戸時代に掘られた坑道、明治時代に掘られた坑道の2つのコースがあります。当時の採掘の様子や労働環境を実感することができ、また時代ごとの坑道の違いや技術の進歩を感じることができるので、両方の坑道を見学するのがおすすめです!

内部は一年を通して温度が10度くらいに保たれているため、一枚羽織るものがあると便利です。また階段もあるため、歩きやすいシューズで入るのがおすすめです。

ぜひ佐渡にお越しの際は史跡・佐渡金山でその歴史を体感してみてはいかがでしょうか。

金山の出口でパシャリ



【コース概要】
距離:約64㎞
ルート:小木~宿根木~羽茂素浜海岸~西三川~佐和田~相川の佐渡一周線を通るルート


今回ご紹介したサイクルルートは、海岸線を通るため天気が良ければ金山までずっと綺麗な景色を楽しめます。ですが、平坦な道は少なくアップダウンが続きます。坂自体は短いですが勾配がきつい印象を受けました。

選手の目線から少し走りのアドバイスをすると、軽めのギアの方が適しています。インナーギアを使用し、ケイデンスを高くしてのぼっていくと足の疲労は少なくなると思います。

また、機材の面でも、ディープリムホイールではなく、ローハイトなホイールをチョイスするといいと思います。海沿い特有の風や坂の多さを考えるとローハイトホイールがぴったりです。
ちなみに試走した時はリムハイトが高いホイールをはいてしまっていたので少しきつかったです(笑)

金山までの上り坂もきつい印象がありましたが、サイクリストには簡単なコースだと思います。
一番の注意点は景色が絶景なので目を奪われてしまうことです。
海に落ちないよう、走ってるときは前を見て走りましょう。景色を見るときは休憩しながら止まってゆっくり見てほしいです。


安全に気を付けながら、佐渡の絶景と歴史・文化を堪能してください!!


【中央日本四県 黄金KAIDO サイクルルート】

・Googleマイマップ


・Ride with GPS





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