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全日本自転車競技選手権大会 ロードレースレポート 男子エリート

6月22日~25日に行われた全日本自転車競技選手権大会。25日には、男子エリートのロードレースが行われた。
 
■全日本自転車競技選手権大会 ロードレース 男子エリート
日本サイクルスポーツセンター
距離:8.0km×20 周=160.0km
出走者:吉岡直哉、西尾勇人、桂慶浩、鈴木道也、持留叶汰郎、白尾雄大、吉岡直哉、新開隆人 



一周8.0kmを20周、合計160.0kmで争われた今大会の男子エリート。距離は昨年より短いものの、上りと下りばかりの難関コースだ。

 
レースは序盤からペースが上がりハードな展開に。その中で、山本大喜選手、岡篤志選手(ともにJCL TEAM UKYO)、渡邊翔太郎選手、石上優大選手(ともに愛三工業レーシングチーム)、井上文成選手(シマノレーシング)、山本元喜選手(KINAN Racing Team)、石井祥平選手(アーティファクトレーシングチーム)、橋川丈選手(EF Education-NIPPO Development Team)の8人による有力な逃げが形成された。
 
その後、メイン集団はペースアップを図ったものの、逃げを捕まえることはできず。終盤、逃げ集団からアタックした山本大喜選手が逃げきり優勝を飾った。出走者131人のうちフィニッシュできたのはわずか21人。サバイバルレースとなった。

 
サンブレイブ勢は逃げに乗る作戦を立てていたものの叶わず。立て続けに訪れるアップダウンとペースアップを前に、脱落を余儀なくされた。
 
しかし、その中で苦しみながらも粘ったのがエリート1年目の白尾選手だった。「1、2周目を走って(自分自身の身体の)動きはいいと思っていたが、エリートのレースは高強度のペースアップが何度も続く。かなり早い段階できつくなっていたが、6周目あたりでは自分が知っているレベルの速さではないというか。想定していた以上のレベルだった」と振り返りつつ、残り2周まで集団に残ったのだ。


 
鈴木真理監督も「エリート1年目でこの集団にいられたのは大きいし、大健闘。ツアー・オブ・ジャパン(以下、TOJ)、ツール・ド・熊野(以下、熊野)で起用したが、ステージレースは毎日ミーティングをして、レースを走り課題を見つけることができるので、得られるものが多かったのではないかと思う。伸びていると感じるし、まだまだ伸びる要素がある」と語る。
 
TOJと熊野で思ったように走れず悔しい思いがあったという白尾選手。全日本に間に合わせるため、熊野終了後からの3週間、必死にトレーニングをしたという。短期間で課題をクリアする姿は頼もしいの一言。さらに頼もしいのが今回の結果に満足していないことだ。
 
「厳しいといわれているコースだが、絶対に完走したいと思っていた。もっといえばUCIポイントが獲れる順位に入りたかったし、ポイントを獲れればチームに貢献できた」と話す。



 
現在、大学院生として自動車の研究をしている白尾選手。研究と両立しながらの競技活動だが、朝4時半にトレーニングに出発する日もあるなどたっぷり時間はとれているとのこと。熊野から全日本での例のように、クリアすべき目標に対して計画を立て実行する力があるのだろう。今後のレースでも、トレーニングで得た力を発揮してくれそうだ。

■リザルト
1 山本大喜(JCLチーム右京)4時間42分14秒
DNF 白尾雄大
DNF 吉岡直哉
DNF 佐藤大志
DNF 桂慶浩
DNF 持留叶汰郎
DNF 西尾勇人
DNF 新開隆人
DNF 鈴木道也



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