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三菱地所JCL第11・12戦 山口ながとクリテリウム/秋吉台カルストロードレース レースレポート

2022年のJCLプロロードレースツアーを締めくくる最終戦は山口県で行われた。土曜日は昨年と異なる新設コースとなった「山口ながとクリテリウム」。日曜日は名所カルストベルグを登る「秋吉台カルストロードレース」の2連戦で行われた。好調の西尾勇人が奮闘し、両日ともチーム最上位でゴールした。

リザルト

山口ながとクリテリウム

1位 沢田 桂太郎(スパークル大分レーシングチーム)
2位 小野寺 玲(宇都宮ブリッツェン)
3位 孫崎 大樹(スパークル大分レーシングチーム)

8位 西尾 勇人(那須ブラーゼン)
15位 金子 大介(那須ブラーゼン)


秋吉台カルストロードレース

1位 プラデス・ベンジャミ(チーム右京相模原)
2位 山本 元喜(キナンレーシングチーム)
3位 山本 大喜(キナンレーシングチーム)

13位 西尾 勇人(那須ブラーゼン)
17位 新開 隆人(那須ブラーゼン)
28位 竹村 拓(那須ブラーゼン)


【山口ながとクリテリウム】海沿いを走るハイスピードレース

初日は山口県長門市にて「山口ながとクリテリウム」が行われた。

コースは昨年と異なり、「道の駅センザキッチン」からパレードスタートし、海沿いを走る1.5kmの周回を35周回する52.5kmで行われた。

那須ブラーゼンは、先週のレースで負傷したメンバーを除く4名でレースに臨んだ。

道の駅からパレードランを行った後、レーススタートなりアタック合戦が始まる。横風の強い区間で、チーム右京相模原を中心にアタックが連続し、集団が縦に長く伸びる。

風がかなり強く吹いていることから、集団後方に追いやられた選手は続々と遅れていき、位置取りに苦戦した竹村も遅れてしまう。


その後、幾度となくアタックと吸収を繰り返すものの、集団はひとつのままレースは進んだ。

レースが中盤を過ぎ、スプリンターを抱えるチームが集団前方でまとめにかかる。その中から1名が抜け出し、そこに勇人がブリッジをかけようとするが、わずかに届かない。


先頭1名は、集団と差をつけ逃げ続け、集団はキナンレーシングチームが主に牽引する。徐々にスプリントに向けて加速する集団の中で、エースを務める金子はうまく位置を上げられない。


後方に位置を下げた新開が集団から遅れ、最終局面へ。金子が後方から上がれない中、勇人がスプリントに挑み、8位でゴールとなった。




【秋吉台カルストロードレース】割れた集団が勝負を左右する

日曜日は、日本最大級のカルスト台地の中を駆け抜ける「秋吉台カルストロードレース」が行われた。

広大な大地の中、1周29.5kmの周回コースを4周する118kmのレースで、名所となるカルストベルグが勝負を左右する。

那須ブラーゼンは、前日に引き続き4名で出場。好調の勇人がエースを務めた。


レースは約3kmのパレードランの後にリアルスタートし、集団はひとつのまま進む。単独で集団から抜け出す選手は出るも、集団は静観し1回目のカルストベルグへ。ここで逃げを吸収しながら集団は進み、コントロールライン付近でペースアップ。一度は集団がいくつかに分裂するが、先頭が牽制状態になり、大半の選手が集団に復帰した。

その後、1名が集団から抜け出すが、1分差前後で推移し、2回目のカルストベルグで吸収。チーム右京相模原を中心に激しいペースアップが行われ、一時は6名の先頭集団が形成されるも、再び牽制状態となり大きな集団に戻る。


その後は1つの集団でレースが進み、3回目のカルストベルグへ。ここでもペースアップが行われ、いくつかの集団に分裂するが、再び牽制状態となり一つの集団に戻る。集団には勇人と新開が残る。

そのまま一つのままカルストベルグを迎えるかと思われたが、平坦区間で集団が2つに分裂。那須ブラーゼンは後続集団に取り残され、窮地に立たされる。後続集団は猛追してカルストベルグ前には前の集団に追いついたが、その間に4名が前に抜け出す。

後方からの勝負となった勇人は、強豪選手に食らいついていくも、13位でゴールとなった。


樋口監督コメント

先週の負傷者はいますが、まずは無事に2022シーズンのJCL全レースを終えることができました。これもひとえに応援いただいている皆様のおかげです。ありがとうございます。

JCL最終戦は負傷により4名で挑む形となり、チーム力としては苦戦を強いられましたが、残ったメンバーの奮闘により、現状望める最高の成績で終えることができました。特に怪我明けの新開や、これまで出場機会の少なかった竹村が、日曜日のロードレースでしっかりと完走し、次につながるレースができたかと思います。

次のツールド沖縄が今シーズンの最終戦となります。今のメンバーで走るレースも最後となりますので、悔いの無いようにしっかりと準備して臨みたいと思います。引き続き応援宜しくお願い致します。



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