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パリオリンピック・パラリンピック、Games Wide Open!

パリ2024オリンピック・パラリンピック大会がいよいよ7月26日から始まります! テーマは「Games Wide Open !」ということで、この大会が皆に開かれている、とてもオープンな参加型イベントであることを宣言しています。

今回は基本情報と、知っておいていただきたい情報や見どころをまとめてみました。


基本情報

【パリ2024オリンピック】
開催日程:7月26日~8月11日
競技会場数:41
参加アスリート数:10,500人(206代表団)
競技数:32(329種目)
うち特別追加競技:4(スポーツクライミング、スケートボード、サーフィン、ブレイキン)
大会期間中の予想観光客数*:1530万人(うち外国人観光客は190万人)
開催費用**:約82億ドル(夏季・冬季合わせて史上6番目に高額)

*パリ観光局(Paris je t'aime)による予想
**WalletHubによる分析で、史上最も高額だったのは2014年ソチ冬季オリンピックの約250億ドル
本大会で不採用となった競技:パルクール、スカッシュ、ビリヤード、チェス、野球、ソフトボール、空手

【パリ2024パラリンピック】
開催日程:8月28日~9月8日
競技会場数:20
参加アスリート数:4,400人(175代表団)
競技数:22競技(549種目*)

フランス観光開発機構公式サイト
*ボッチャ、柔道、ローイングなど、前回より10種目増加

ジェンダー平等について

女性がオリンピック競技に出場できるようになったのは1900年のパリ大会だったことを知っていますか? そして女性が全種目の競技に参加できるようになったのは、2012年ロンドン大会。つい最近です。

2024年パリ大会には約10,500人のアスリートが参加し、男女の参加者数が大会史上初めて同数になります。女性の参加が許されなかった1896年アテネ大会から、実に128年かけてジェンダー平等が達成された記念すべき大会になります。

また、この大会ではオリンピック史上初めて、アーティスティックスイミング競技への男子選手の出場が可能になりました。必須ではないものの最大2名までの男子選手がチーム種目に出場できます。今大会の見どころの一つではないでしょうか。

大会最終日8月11日は女子マラソンで幕を閉じます。これは「フランス革命の重要なエピソードである1789年10月5日のベルサイユ女性行進にちなんでおり、女性へのオマージュでもあります」(パリ観光局)。

朝8時スタートとはいえ、上り436メートル、下り438メートル、最大勾配13.5%という42.195kmのコースは、夏の暑さも加わって相当過酷なレースになることが予想されます。最終日のこの競技、見逃せません。

持続可能性と環境対策

東京オリンピック2020大会もそうでしたが、パリオリンピック・パラリンピックではさらに持続可能性を目指した工夫がなされています。キーワードはソフトモビリティゼロエミッション再生可能エネルギー廃棄物ゼロ、でしょうか。環境対策への取り組みは今後の大会でもますます強化されると予想されます。

  • 競技施設の95%に既存または仮設の施設を利用

  • 観客の移動手段は公共交通機関のほかに自転車や徒歩のみ

  • 大会中はゼロエミッション車が走行

  • 選手村はエアコンなし、8,876本の木を植林、地下水を利用した床下冷房、太陽光発電パネル設置、低炭素コンクリートや木材を利用した建物で、100%再生可能エネルギーを使用

  • 選手村の食堂では、オリンピック史上初めて使い捨て食器やカトラリーが廃止

  • 市内競技会場へはペットボトルの持ち込みは原則禁止

  • マラソン競技の給水所では、再利用可能なカップを使用

以下のブログによると、選手村は大会後に約6,000人が住んで働ける新しい街へと生まれ変わる予定です。資源の「使い捨て」をやめ、環境に配慮したオリンピックによって、未来につながる新たな街ができることは素晴らしい取り組みです。

サーフィン会場は南太平洋の楽園タヒチ!

2021年の東京オリンピック2020大会に次いで第2回目となるサーフィン競技は、会場がなんとタヒチ。パリから1万5700キロ離れた南太平洋に浮かぶフランス領ポリネシアの島で行われます。

タヒチは自然の美しさや海の透明度に加え、恐ろしいほどのビッグウェーブが有名です。その波は世界「最恐」とも言われています。そんな危険な波に世界最高クラスのサーファーたちが挑む姿を想像しただけでドキドキしませんか。

サーフィン競技は開会式翌日の7月27日から31日までの5日間にわたって実施されます。ぜひチェックしてみてください。

https://olympics.com/en/paris-2024/venues/teahupo-o-tahiti

初登場のブレイキンって何?

1970 年代にアメリカで生まれた都会的なダンススタイル。(中略)ヒップホップカルチャーにルーツを持つブレイキングは、ニューヨークのブロンクス地区の賑やかなブロックパーティーで最初に形作られ、アクロバティックな動き、様式化されたフットワーク、バトル中に DJ と MC(司会者)が果たす重要な役割が特徴です。

オリンピック公式サイトより

正式競技に採用されたブレイキン(Breaking)は、DJが流す音楽に合わせてブレイカーと呼ばれるダンサーが、宙返りや回転などの大技小技を織り交ぜたダンスでバトルを繰り広げる競技です。ブレイカーは音楽を選ぶことができないため、即興でビートに合わせ技を披露する必要があります。

パリオリンピックでは男子1種目、女子1種目が採用され、男子は「Bボーイズ」と呼ばれる16名が、女子は「Bガールズ」16名がソロ対決を行います。オリンピック公式ウェブサイトによると、審査は「技術、表現力、実行力、音楽性、独創性」の5つのカテゴリーで評価されます。

新競技でのオリンピック初優勝はどこの国のBボーイ、Bガールなのか、これも注目です。

大会中のリスクは?

主な安全保障上の脅威には、テロやサイバーアタック、健康リスク、ドローンの侵入などが挙げられています。そのためフランス当局は、オリンピック会場、選手村、メディア拠点、その他の重要な場所に警察や軍人、民間警備員を追加配置するなどしてセキュリティを強化しています。

また、基本的にパリは温暖な気候ですが、全世界的な気候変動の影響で、熱波や大気質問題、水質汚染などの潜在的な環境リスクも指摘されています。最近の報告では百日咳の症例も増加しているそうですので、COVID-19デング熱なども含め、当局は健康上の脅威の監視と、病気の感染を防ぐ対策を講じているとの事です。

ー・ー・ー

暑い夏の熱い戦い、パリオリンピック・パラリンピック。選手の皆さんがケガなく最高のパフォーマンスを発揮してくれることを願います。ぜひ観戦する皆さんも、涼しい環境で熱い声援を送りましょう!

Games Wide Open!

【参考サイト】
パリオリンピック日本語公式サイト
パリ観光局
フランス観光開発機構公式サイト
Conde Nast Traveller
VOGUE

文・久保田久美
編集・翻訳者/サポートスペシャリスト
Sunbears マーケティングチーム

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