【インタビュー】フットサルコーチの歩みと視点探訪：ラファ・メリノ氏に聞く
フットサルと聞いてあなたは何を思い浮かべますか？ エネルギッシュなインドアスポーツ、速いテンポで技術を競う競技、それとも未来のサッカー選手たちの練習の場でしょうか。
今回Sunbearsの英国チームは、フットサル経験豊富なコーチであり、私たちのコ・クリエーション（共創）パートナーでもあるラファ・メリノ氏を取材しました。フットサル指導とスポーツテクノロジーについてのユニークな視点についてご紹介します。
ラファ監督のインタビューが、コーチングやフットサル、その他のチームスポーツの指導や育成について理解を深める一助となれば幸いです。なお、この記事は英語版ブログMidiumに掲載されているものを、日本語に編集したものです。
【Rafael Merino Rodoriguez（通称ラファ）氏 プロフィール】
スペイン・バルセロナ県ルビー出身。スペインサッカー連盟（RFEF）のUEFA A プロ資格を持つフットサルコーチ。スペインおよび英国の１部リーグでの指導経験あり。ペスカドス・ルベン・ブレラFSの元コーチ。現在、ユース向けのフットサルクラブのコーディネートやスケジュール管理、コーチングサポートに携わる。2022年末にSunbearsのコ・クリエーションプロジェクトに参画し、主にドリルライブラリー機能の開発で協業中。
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Q：これまでのフットサル経験と、どのようにコーチの道に進んだのか教えてください。
たいていの指導者がするように、私も最初は子供たちを指導していました。自分自身がプレーしなくなった後、フットサルに関わり続けるにはそれが一番自然な選択でした。そして指導者としての自分が成長するにつれて、より高いレベルにあるチームの指導に挑戦するようになりました。
クラブでは、スペイン・プリメーラ・ディビシオン（１部）の女子チーム（11/12シーズン、エスポルティウ・ルビFS）をはじめ、あらゆる年代のチームを指導する機会があり、年代によって指導のアプローチが異なることを知ることができました。同じクラブで何年か指導をした後、イングランドリーグのチームと契約する機会があり（15/16シーズン、バーミンガム・フットサル）、まったく違った素晴らしい経験をしました。
その後、以前自分がトレーニングを受けたクラブに戻り、そこからスペインのプリメーラ・ディビシオンでアシスタントコーチを務め、後にヘッドコーチとして成功（21/22シーズン、ペスカドス・ルベン・ブレラFS）するとともに、また大きく飛躍しました。
Q：コーチを始めてからフットサルはどのように変わったと感じますか？
フットサルのルール、選手のプロフィール、トレーニング方法、新しい大会システム、プロ意識......。フットサルがかつて持っていた魔法のようなエッセンスは、ある程度失われてしまったように感じます。
Q：これまでのキャリアで大きな試練に直面したことはありますか？ また、それをどのように乗り越えましたか？
何度か大きな試練に直面したことがあります。おそらく最初の試練は、最初に所属したクラブで、女子チームがスペインのプリメーラ・ディビシオンに昇格して歴史的な快挙を成し遂げたときです。私はそのシーズンにチームの指揮を執っていました。
もうひとつは、他国でのコーチングで、その国の社会文化やスポーツ文化に素早く適応しなければならなかったときです。
そして最後は、世界最高のリーグであるスペイン男子プリメーラ・ディビシオン時代に、シーズン途中でアシスタントコーチからヘッドコーチに転身したときです。それは私にとっては非常に大きな挑戦でした。
私は後ろを振り返らずに常に前を見続け、日々努力をし、自分の価値観に忠実であり続けることで、これらの試練を乗り越えました。自分を助けてくれる良い人たちに囲まれることも重要です。
私のモチベーションを維持してくれたのは、学び続け、より多くの経験を積みたいという欲求でした。競技の結果がどうであれ、これらすべてが自分にとってプラスになるとわかっていたからです。
Q：チームの中で、選手個々人のスキルを向上させるための戦略を教えてください。
選手とのコミュニケーション、具体的な課題の設定、個人目標の設定、理解を視覚化するためのビデオによる指導などです。
Q：コーチングを続ける上で、あるいはコーチとしての責任を果たす上で、何か役立つツールや方法を活用していますか？
対戦相手と自分のチームの両方を分析するためには、ビデオ分析ソフトは欠かせません。練習セッションを計画・デザインしたり、選手からデータを集めて分析したりできるSunbearsも使っています。
Q：どのようにしてSunbearsを知りましたか？ また、このプラットフォームを使い続けている理由は何ですか？
Sunbearsのチームとはインターネットを通じて知り合いました。一緒に仕事ができたことは喜びでしたし、彼らはスポーツ界に素晴らしい貢献をしてくれています。彼らと話していると、スポーツに対する情熱やスポーツトレーニングの専門知識が伝わってきます。
Q：５年後のフットサルの未来はどうなっていると思いますか？
今よりも良くなっていることを願っています。フットサルにはたくさんの可能性があります。観戦する立場でも、参加する立場でも、フットサルはとても楽しめるスポーツです。
総じて、フットサルは発展途上だと思います。ゲームを改善し、認知度を高め、より多くの若者にフットサルを学ぶ機会を与える必要があるのではないでしょうか。
Q：近い将来、テクノロジーによってサポートまたは解決できるだろうと思われる課題はありますか？
具体例を挙げることはできませんが、テクノロジーによる解決は必要なことだと思います。スポーツにおけるテクノロジーツールの活用と革新に、私たちはもっと着目すべきです。
Q：チームスポーツ用プラットフォームのSunbearsは、フットサル界にどのようなメリットをもたらすと思いますか？
間違いなく、チームの組織や規律、マネジメントに関するメリットです。組織と調整におけるリソースと時間を最適化し、練習そのものにより多くの注意を向けることができます。
選手個人のフィットネス、出席率、チーム練習のスケジュール、会場、トレーニングの目標など、これらのすべてがSunbearsに記録されることで、チームマネジメントの時間を節約できます。また、Playbackアプリを使えば、大会を記録して分析に役立てることもできます。
Q：オンラインコミュニティは、あなたのチームや個人的なキャリアにどのような効果をもたらすと思いますか？
例えば、技術的もしくは戦術的なトレーニング方法について質問があれば、アイデアやプログラムを提供して助けてくれます。計画や目標設定、自分のプレースタイルを実現するためのサポートやガイドをしてくれる、プロフェッショナルなフットサル・オンラインアドバイザーがいればいいなと思います。
Q：プロとしてフットサル界を目指す若い選手やコーチにアドバイスはありますか？
技術的・戦術的な面と、人的管理の面の両方をトレーニングすること。常にアップデートし続け、学ぶことを止めないこと。
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貴重な見解とアドバイスを教えてくれたラファ監督に感謝します。チームワークが要求されるフットサルでは、科学的に組織化された練習が必要です。練習の質を高め、チームの計画とマネジメントにテクノロジーを活用するコーチが増えていることには、私たちも勇気づけられます。
スポーツにおけるテクノロジーの変革力を信じるスポーツ愛好家や専門家の方は、私たちSunbearsのコ・クリエーション（共創）プログラムをご覧ください。スマートなオンライン・ドリル作成プラットフォーム、包括的なスケジュール＆チームマネジメントシステム、分かりやすい統計とデータ分析を探求することができます。
近い将来、Sunbearsプラットフォームであなたとあなたのチームがコーチングとチームパフォーマンスの可能性を最大限に引き出すお手伝いをすることを楽しみにしています！
オリジナルの英文記事はこちら ↓
文・久保田久美
編集・翻訳者/サポートスペシャリスト
Sunbears マーケティングチーム
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