【イベントレポート】エンジニアとデザイナーのオフ会 vol.3 デザイナーとエンジニアの語りあわNight! | YUMEMI.grow × Sun*
エンジニアとデザイナーって近いの?遠いの?
そんな問いから生まれた、お互いの領域に関心のあるエンジニアとデザイナーのためのイベントを、エンジニア向けの勉強会を日々開催するYUMEMI.growさんと一緒に企画・開催しています。
今回はエンジニアとデザイナーのオフ会 vol.3「デザイナーとエンジニアの語り合わNight!」
あえて使いにくいUI/UXを作成する「vol.1 へっぽこUIハッカソン」
デザイナーとエンジニアのメンタルモデルの違いについて話す「vol.2 デザイナーとエンジニアのぶっちゃけNight」を経て、3度目の開催となります。
エンジニア×デザイナーの協業に関するライトニングトーク(以下LT)、そしてトーク内容に関する少人数での意見交換を実施しました。
7人の登壇者が日々の気づき・学びを紹介してくださった貴重なLT、そして盛り上がった深ぼりトークの様子をご覧ください!
LTのご紹介
まずはLTタイム。
7名の登壇者と発表内容をご紹介します。
共通メンタルモデルとしてのOOUI | 株式会社ゆめみ Hajime Nakagawaさん
皆さんは「OOUI」をご存じでしょうか?デザイナーやエンジニアの間でも、この言葉を知っている人と知らない人がいたり、「タスク指向UIに対するアンチテーゼだ」と捉える人がいるなど、認知度には差があります。この現状をもったいないと感じたHajimeさんは、異業種協業の難しさを考慮しつつ、OOUIの魅力について説明いただきました。
一言感想
異なる専門分野の人々が共同で取り組む際には、共通の理解を持つことがとても大切だと感じました。Hajimeさんのように、まだそこまで浸透していない新しい概念を広める活動をすることは、業界全体の発展にもつながると感じました。
登壇者SNS
Xアカウント:@yumemi_hajimism
STUDIOって結局デザイナーとエンジニアどっちがやるのよ?どっちボールなのかわからんタスク多ない? | 株式会社Sun Asterisk いっちーさん
STUDIOを使ったプロジェクトでのデザイナーとエンジニアの協業について、どの作業を誰が担当するべきか悩むことが多いというご経験についてお話しいただきました。特にカスタムコードの設定やCMSの操作において、その分担は曖昧です。エンジニアはデザイナーの助けを求め、デザイナーはエンジニアのサポートを期待している場合があり、役割分担の明確化が重要だといっちーさんの見解を伝えていただきました。その後の深ぼりトークでは「STUDIOを使う時の協業」について話が盛り上がりました。
一言感想
STUDIOを使ったデザイナーとエンジニアの協業についての話は非常に実践的で興味深いものでしたし、役割分担や効率的な協力の重要性がよく理解できました。自分のプロジェクトでも参考にし、より良い協業方法を模索していきたいです。
2本の足で立ちませんか?仕事でなくてもいい、けれどお互いを知れる処方箋 | 株式会社ゆめみ かさいさん
エンジニアとして活躍する傍ら、趣味で動画や楽曲制作もされているかさいさん。趣味としてデザイン・エンジニアリングを続けていくためのモチベーションと、なぜエンジニアリングと動画制作をはじめとするデザインの二本足で立ち続けるのか?をお話しいただきました。
エンジニアだけでは得られない人間関係を動画制作を通して得られたり、動画制作とエンジニアリングを掛け合わせたところ、思わぬ価値を見出されたご経験をお持ちのかさいさん。エンジニアリング、デザインそれぞれの価値はもちろん、そこから生まれる価値を自ら見出さなくてもその価値を活かす場面が自ずとやってくるよ、とお話しいただきました!
一言感想
一つのことを究めるのももちろん素晴らしいことですが、別のスキルを掛け合わせた先に自分にしかできない価値や初めて見える景色が出てくると思いました。自分はデザイナーだから、、、と範囲を制限せずに少しでも興味があることに向き合ってみる姿勢が大切だなと感じました!
登壇者SNS
Xアカウント:@kasaikou_kk
エンジニアに背中を預ける姿勢で、デザイナー×エンジニアのパワーを最大化する | 株式会社Awarefy りゅーさん
デザイナーのりゅーさんがUIアニメーションを作成した際、実装担当のエンジニアからの提案によって、デザイナーの想定を超えたいいモノが作れたご経験についてお話いただきました。
りゅーさんが制作したアニメーションを見たエンジニアが、「こんな表現も可能ですよ」と新たなアイデアを提案してくださったそうです。この経験から、「デザイナーの中だけでなく、エンジニアの力量・知識に背中を預けることで、実装表現の幅が大きく広がる」という貴重な学びを発表してくださいました。
一言感想
「より良いものを作る」という一つのゴールに向かってデザイナー・エンジニア、それぞれが互いの専門性を尊重し背中を預けあうことが、想像を超えた優れた成果物を生み出す鍵だと感じました。お互いを信頼して背中を預けあっていきたいですね。
登壇者SNS
Xアカウント:@ryuki_kyoto
デザイナーとエンジニアで同じAPIを使ってそれぞれ自己開発してみらいろいろ違いがあった件 | 株式会社ゆめみ きゃのんさん
TextAlive*(API)を使ったWebアプリを、デザイナーのきゃのんさんと、エンジニアの方がそれぞれ制作し、制作する中での違いを発表いただきました。
両者の違いは、制作するプロセスからあったそうです。デザイナーのきゃのんさんは、やりたいことベースで作業を始め、徐々にアップデートする方法で制作。それに対しエンジニアの方は、プラットフォーム上でできることを把握した上で、作るものを設計し実装していたそうです。その他にも、きゃのんさんは作りながら考えるのに対し、エンジニアの方は考えてから作る、という作業の仕方にも違いがあったそうです。
一言感想
デザイナーとエンジニアの特性が伝わる経験談で、こうした両者の違いがあるからこそ、一緒に開発をした時により良いサービスを生み出すことができると感じました。
TextAliveというサービスも初めて知ったので、試してみたいです。
登壇者SNS
Xアカウント: @kanonnot_
壁を壊せる肩書きや環境ってなんでしょうね? | 株式会社hanami りんさん
日々デザインとエンジニアリング、またそれ以外の領域の方ともインタラクションしながらお仕事をされているりんさん。その中で感じる「壁を壊せる肩書きや環境ってなんでしょうね?」という問いを投げかけていただきました。
肩書きを超えた会話が日々なされているりんさんの働く環境だからこそ、個々の世界を楽しむことを尊重するりんさん。作りたい未来を描くことを楽しみ、それを実現するために、デザインやエンジニアリングの力を活用する、そんな素敵な思いを発表いただきました。
一言感想
私はデザイナーだ、エンジニアだ、とその肩書きが自分のアイデンティティになる場合もあります。しかし気づかぬうちに、肩書きが自分の可能性を制限しているということに、視点を転換させていただくお話しでした。
自身の認識転換、働く環境、さまざまな観点でこの問いに向き合い続けたいと思います。
デザインエンジニアチームを立ち上げて案件をやったけど「デザイン」も「エンジニア」も幅広すぎて大変なことになった話 | 株式会社ニーリー おとべさん
デザインとエンジニアの両方に取り組むデザインエンジニアチームを立ち上げたおとべさん。デザインエンジニアチームとして案件に参画しましたが、思うように進まず苦戦した体験談を共有いただきました。
デザインエンジニアチーム全体で案件に参画してみると様々な問題が発生したそうです。「デザイン」や「エンジニア」と言葉で言うとたった2つですが、そこに紐づく調整や作業、プロジェクト管理などの周辺作業などによってタスクや人員の調整が難航し、進捗に影響が出てしまったようです。
一方で、深ぼりトークではデザインエンジニアチームが絶対的にダメかと言うとそうではなく、規模の小さい案件などデザインエンジニアチームの魅力を引き出すには条件がある、とお話しいただきました。
一言感想
案件をこなしていると、この作業はエンジニアがやるの?どこまでデザイナーで対応する?といった境界線が曖昧な作業が発生しがちなので、双方を担当できるデザインエンジニアチームと言う響きがすごく魅力的に見えましたが、なんでも一緒にすれば良いわけではなく、案件の状況や性質に応じて判断が必要であることがおとべさんのお話を聞いてひしひしと伝わってきました。
登壇者SNS
Xアカウント: @unotovive
深ぼりトーク
LT後は深ぼりトークの時間。
参加者は気になったテーマのエリアに自由に移動ができ、意見を交わしつつお互いの理解を深めたり、新たな気づきを得たりすることができました。
ホワイトボードや付箋を用いながら、和やかな雰囲気の中で活発な議論が繰り広げられていました!
懇親会
深ぼりトークの時間に話しきれなかった、質問しきれなかった!という声もあったので、登壇者だけでなく、参加者同士も今回のテーマを話していただけるよう、食事とともに懇親会を過ごしました。
LTセッションの内容に加え、日々の業務や困りごとなど様々な話題で会話が盛り上がっており、参加者同士がお互いに理解を深め、自由に意見交換をする時間となりました!
今回のイベントまとめ
エンジニア×デザイナーの協業に関するLT+少人数での意見交換を行った今回のイベント。実際の失敗談・成功談を聞いて、「より良い協力体制を築くために私たちはどうあるべきか?」をマインドセットから日々の行動レベルまで様々な観点から考え、熱く議論を交わすことができました。
デザイナー・エンジニアのみならず、PdMなど他職種の参加者もいらっしゃったことも印象的でした。
エンジニア×デザイナーの協業に関する更なる可能性にこれからも向き合い続けていきます!
次回開催予定
次回vol.4のイベントでも、今回と同様の形式でLT会と深ぼりトークを行います!
興味を持っていただけた方は、下記のリンクからイベントの詳細を確認してみてください!
イベント概要
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?