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こんな時こそ、「知足」

 noteの更新頻度が少なくなったのも、書く時間がなくなったって言うより、書くことが思いつかなかったことの方が理由としてはしっくりくる。

 そんな僕にまたnoteを書かせることが起きてしまった。
 コロナ陽性。ホテル療養中。

 週末に発症し、諸々の手続きが済んでようやくホテル入れたのが週が明けて火曜日の午後だった。
 前日に療養先のホテルが決まったので、アメニティや生活のルールなどを都のHPで調べ、最低限の必要なものをカバンに入れてきた。

 火曜日のお昼に、都が用意した天井の高いタクシーの形をした車が自宅まで迎えにきたので、それで都内のホテルまで移動。

 約束の時間より少し遅れて到着した一見温厚でいい人そうなドライバーさん。
 乗ってからも自宅付近で道に迷ってるっぽかったので教えてあげようと思い、「運転手さん、高速道路に乗るんですか?」と尋ねるも返事はなし。聞こえなかったのだろう。しばらくしてまだ信号でナビをいじっていたので、「運転手さん」とさっきよりも少しだけ大きな声で話しかけるも返事はなし。身振り手振りのリアクションも。感染者とあまり会話をしちゃいけませんというルールがあるのかもしれないし、このビニールのように見えるシートは実は音も通さないのかもしれない。
 まぁでも、いいか。普段は運転している身だから、車窓から景色を眺めたりするのは気持ちがいい。そう思って、返事がなかったことは忘れることにしよう。

 ホテルは普段よく通る道沿いにあったので、もうすぐそこまで車が来ていることはわかった。すると「もうすぐ着きますから。」と運転手の声が聞こえた。
 おそらく、運転手の声だけが通るような性質のビニールなんだろう。

 ホテルは比較的新しい。おそらく部屋も清潔なんだろうと思いつつ、入り口でカードキーを受け取る。20階中11階。悪くないなと思った。

 何かの手違いでツインの部屋にならないかと思ってはいたけど、そこは至って普通のお一人様仕様。
 綺麗で、思ってたほど狭くないけど、これで後一週間過ごすことを考えると、気が遠くなった。

 いや、でも待てよ。
 僕は旅行に来たわけではない。軽症者として病院の病室に行くはずの所、ここへ来た。つまりここは病室。しかも個室。しかもネット環境整備。しかも、オンデマンド無料。
 実に悪くない。

 そして何より、

 ルームナンバーが、悪くない。

 そんな僕の写真集、よかったらどうぞ。
 悪い気にはさせません。


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