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小さな旅

 フォトグラファーという職業が好きな理由の一つ。
・計画も立ててないのに、いろんなところに連れて行ってくれる。
・会う予定もしていないのに、いろんな人と会える。

 ちょっと自慢だけれど、地下150mの国家プロジェクトの現場に行ったり、細いハーネス一本に命を預けてヘリコプターから身を乗り出して六本木を飛んだり、有名・著名人とか、家族への感謝で撮影中に泣いてしまう振袖姿の新成人とか、様々な人に出会える職業。

 コロナ禍、僕の仕事も大きな我慢を強いられている。でも、ようやくロケに来る事ができた。
 そんな久々のロケで、なんとも言えない気持ちになった。

 人は目に見えているものだけを見ているわけではない。最新作「nana」のテーマもそこにある。

 沖縄のような、台湾のような、どこかでみたような景色。今僕の目の前には時間も距離も超えて「原風景」がある。

 自宅に帰ったら、写真家・尾仲浩二さんの写真集を開いてみたい気持ちになった。

 あぁ、本当にフォトグラファーで良かった。

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