見出し画像

文化芸術活動の継続支援事業のススメ

 作家活動をしている人の中には、こういったものにアレルギーというか恐怖というか、苦手意識がある方も多いと思いますが、是非挑戦してもらいたいと思ってこの記事を書いています。

 なぜなら僕も強く「面倒くさい!」「誰か手続き代行してくれるならお願いしたい!」と思っていましたが、結局全て一人でできてしまったんですね。(正確にいうと、最後の補助金の入金待ちの状態なので完了はしていません。)

 僕が申請したのは第2次でしたが、その際は支援を受ける資格としては、
・直近3年間で2回以上の文化芸術活動実績
→僕の場合、個展を開いた際に作ったDMを提出用資料にしました。
・芸術活動を通して収入を得ている
→写真集やプリントの販売履歴(通帳に一部) 
 だった気がします。

 僕の作家友達がこれを読んでくれたら、多くの方は当てはまると思うのでこの先を読み進めて欲しいと思います。

◯一番この継続支援事業の良いところは、対象となる期間が過去に遡って計上できること。

「令和2年2月26日(水)〜令和3年2月28日(日)」
(となっていること。これ僕の申請した第2次より期間が伸びています!しかも一度申請をした僕も、再度差額分を申請できる。)

◯A-1(補助額上限20万)とA-2(補助額上限150万)という二種類があるのですが、例えば30万円の領収書があれば20万円分の補助金が受けられるということです。(厳密にはその内容によって割合は変わります。)

 僕はこの対象期間内において、作家活動として「2020 CP+」とグループ展が一回がコロナにより中止になりましたが、それに欠けた費用(額装やプリント代)は申請の対象となりました。
 また、ステイホーム解禁後に開催した個展での額装・プリント代(の一部)のほか、DM作成、写真集(作品図録)、会場に設置した消毒などもちろん認められました。

◯その他、Youtube配信用に使用したカメラ(購入した場合13万円程度)を、「リース」(月額1万円程度)にしたことで、非対面のコロナ対策対象と認められました。ちなみに他の補助金では通常パソコンやカメラは対象外ですが、この支援では10万円未満であれば購入であっても申請に含めることができます。

 この様に、僕の申請した第2次は8月下旬が締め切りでしたが、多くの領収書は「作家活動と新型コロナ」という解釈で、過去のものが認められたのです。

 これらの領収書だけですでに30万円を超えていたのでA-1(上限20万円枠)の申請は出来たわけですが、僕の場合は俺に加えて作家としてのHPをリニューアルをプランに入れました。

 HPのリニューアルに関しては、新しく予算を自分で工面して、先に制作会社に支払いを済ませ、その領収書を申請に回す必要があるので手持ちのお金が必要になるのですが、「補助金の一部前払い」みたいなことを申請することによって、交付決定額の50%(おそらく僕の時は20%だった気がする)まで先に支払ってくれるのでハードルはかなり低いです。

 僕のケースで進行スピードをお話しすると、
・8月中旬 web制作会社に相談をして見積もりを出してもらう。
・8月20日 申請手続き完了
・9月1週目 書類に不備がありましたと文化庁から電話連絡。丁寧に説明をしてくれる。数日内に修正して再提出した。
・9月25日 交付決定通知書が届く。10月31日までに事業を完了する旨が明記されていた。
 決定通知書が届いたことによりHP制作に関しても制作会社にもGoサインを出す。
・9月内には前払金の入金を確認
・10月3週目 HP制作の時間に余裕がなかったため、完了時期を延長できないかを問い合わせたところ、それはできないとの返答。制作を急ぐ。
・10月月末 HP制作完了
・11月1週目 まずwebで完了報告の入力をし、数日後、諸々の書類(主に領収書の写し)を郵送。
 ちなみに完了報告にはこの継続支援をうけて行った「事業の成果」を書く欄があるのですが、先日11月11日に行ったバーチャルSNS「cluster(クラスター)」での作品展示依頼が来た、と報告しました。

・11月14日 書類の提出、手続きが全て完了してから一週間近く経つが、連絡はまだなく、ただ待つのみ・・・。
 
 そして昨日、文化庁から新たな継続支援があると知り、今この記事を書いている。すでに申請をしている僕でも新たに上限までの差額分を申請できるということなので、これから考えてみたいと思っています。

 さて今日は今までで一番長い記事を書きましたが、皆さんのお役にたってくれたら嬉しいです。
 さらに僕の最新写真集「nana」も見てくれると嬉しいです。

(記憶によって書いてある部分があること、また新規募集については変更点があることをご自身でご確認ください。責任は一切持ちません。m(_ _)m)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?