【ネタバレ】シドニアの騎士 あいつむぐほし 感想


原作未読、アニメ一期二期視聴済み。

初っ端から迫力の戦闘に始まり、中盤以降はもう感動しっぱなし、戦闘の迫力に圧倒されっぱなしで最高の映画だった。
劇場に見に行って本当によかった。

ツムギの悩みというかコンプレックスというか

ナガテが好きなのに人間ではない自分には資格がない、そう思い込んで悲しみに涙を流すツムギが居た堪れず思わずもらい泣きした。
しかしそこでナガテが愛の告白。一期二期の鈍感難聴主人公はどこへいったのか、素晴らしい展開。
ほんと身長なんて関係ないよね。


ノリオとの和解&激励シーンがエモすぎた

・一期の最終話でノリオがナガテに心動かされたものの、直後にオチアイに身体を乗っ取られてしまったため直接会うのは今回が初めて。
 ・ノリオとナガテの和解をずっと待ち望んでいたんだよね。
・ノリオが子供の頃から継衛改の練習をしていたこと
 ・継衛改にこだわっていた理由とか、それを表に出さなかったこととかノリオが抱えていたものが見えてきたこと
・モズクを巻き込んでしまったことに対してあのノリオが涙を流して後悔していたこと
 ・一期では自己中心的な部分が目立っていた分、他人への思いやりが感情をくすぐる
・ナガテとノリオの出撃シーン
 ・ナガテと背中合わせで互いに信頼し合う光景が、BGMとして流れる一期のOP「シドニア」と相まってアツすぎる。

オチアイの想い

マッドサイエンティストかと思いきや、シドニア(艦長)とは些かディテールが異なるものの彼も人類存続を願っていた。
艦長は一度脅威と定めれば徹底排除を基本とするが、オチアイは最後までその正体を探求し、共存(利用?同化?)しようとした。
その動力源はララアへの愛ゆえだろうか。完全には救えなかった自分の無力を恨み、人類を次のステージへ進めることで悲しみを無くそうと孤独の道をもがいたのだろうと感じた。
大シュガフ船は外部記憶装置であり、過去の叡智が詰まっているという発言も気になった。
オチアイ生存ルートもありえたならと感傷に耽る。

ツムギ死亡と思いきや?

ユレ博士が人格転写装置なるものを作ったらしく、劫衛に残っていたエナから星白の姿のツムギが再生できたらしい
これスワンプマン的に考えると別もんなんじゃ......と思ったけど精神を作るのは神経に流れる電気信号であり、常にその形は流動的なものであり過去と同一の状態がその個体の同一性を担保するわけではないし別もんどうこうという議論にそもそもならない説でいこう。
とはいえ以前の姿がなんか恋しいものである。

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