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相槌 【短歌五首連作】

初出:『西瓜第三号』


『相槌』武田ひか

信号がかわるまで待つ対岸の花になるまで手を振ろうかな

海沿いに伸びている道あるきつつ瓦礫のごとく冷える指先

冴えていく感じがあって 図書館の生まれる様を誰も知らない

蟹鍋の祭りをひらく日取りだけ決まって道は帰路へと変わる

君の打つひどくあかるい相槌に火傷のような部分があって


短歌同人誌『西瓜』第三号に掲載していただいた連作です。岩尾淳子さんから「秀」、土岐友浩さんから「優」をいただきました。ありがとうございました。


読んでくださってありがとうございます! 短歌読んでみてください