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マイナスを埋めてもらうだけじゃ良いものできないわ


尊敬するセンパイのイベント。
毎回毎回、お客さんいっぱい入ってて
演者も含めてすごい楽しい時間だった。
なんか胸が熱くなるんだよなー。
グッとくるのはなんでだろ。。。

Liveはもちろんとてもよかったんだけど、久しぶりにMくんと会ってバンド談義してたときのこと、書き残しておこう。

みんなそれぞれソロでもやってて、あたしもソロでやってた時代のこと。

ソロ活動はだいたい一年。
なんでソロでやろうと思ったのかー。
っていう話になって。


それまでの自分は、知識も技量もないくせにメンバーからのアイデアを「なんか違う」とか曖昧な表現で一蹴したり、Liveがうまくいかなかったのをメンバーのせいにしたりしてた。

同じ頃、メンバーがほかの人のサポートに入ることになって、自分以外の女性シンガーとLiveしたりするようになった。

そっちは、お客さんもそこそこ入ってるみたいだし、次々とライブが決まってて。
なんで、こっちは呼ばれないんだろ。
良い歌つくってるし、演奏もいいはずなんだけど、と思ってずっとモヤモヤしてた気がする。

そこでハタと立ち止まった。
歌ものやってる以上、ボーカルがやっぱり要なんじゃないか。
その要である自分がちゃんと立ってないんじゃないかって。

Live見に来てくれた旧友に「ギターが免罪符になってるんじゃない?ボーカルだけでやればいいのに」って言われたことも、かなりガツンときた。

確かにそうかも。
弾きながら歌ってるからちょっとピッチ甘くても仕方ない、とか、心のどっかで思ってたと思う。

メンバーのせいじゃないやん。
いや、わかってたけどね。

これじゃダメだ。
あたし1人でも立てるようにならなきゃ。
4人でバンドやってても、あたしができないとこを穴埋めしてもらってたらダメじゃん。
下手したら3.5人分のことしかできてないじゃん。

自分だけでも立てるようにならなきゃ!

それがソロをやる理由だった。

いや、それもあるけど「いじけてた」のかもな。そっちがそっちでやるなら、あたし1人でやるからいーよ!みたいな。
子どもじみた捻くれからやりはじめたソロだったかも。

今までバンドでお世話になったライブハウスのオープンマイクにお邪魔して、ソロでやらせてもらった。

ただただ焦りからはじめたソロ。
惨憺たる状況だった。

ひとりって怖い。

間違えたり止まっちゃったら、だれもフォローしてくれない。
鳴ってるのは自分の音だけ。
それがどれだけ心細いか。

逆に、いままでメンバーにどれだけ支えてもらってたか実感した。

「一緒にやりたい」って思えるボーカルだったかどうか、振り返ると全然そうじゃなかっただろうなーって思う。
リズム隊が抜けたのも、あたしのせいじゃないって思ってたけど、違うな。
魅力あるボーカルだったらやめなかったかもしれないなと今は思う。
まぁ、いろんな事情があったしそれだけじゃないとも思ってるけど。

ソロでやってみて、結果は散々だったけど、収穫もあったんだ。
「ひとりじゃなんもできない」ってことに気づいたのは大きいと思う。

「なんもできない」部分は変わってないんだけど、それを実感としてわかってるかどうかってかなり違う。

ライブ中のミスや、音楽理論わかんないあたしにわかるように説明してくれたり、ずっとフォローしてくれてたメンバーに感謝が生まれたし、いまでも一緒にやり続けてくれてるメンバーにはこれまで以上にリスペクトが生まれた。

ほんとごめんね、なんもわかってなくて。

できない穴を埋めてもらうだけじゃ、プラスにならない。

2人なら2人以上、4人なら4人以上。
相乗効果でいいものができるのが、良いバンド。

昔よりペースは緩くなったけど、濃度は濃くなったと思ってる。
少しずつやれること増やせてると思うし、ソロでやってきたことがゼロから生み出す力にはなってる。

弾けなかったアルペジオ、少しは弾けるようになったよ。
そんなささやかなことだけど、大事なことだ。

そうだろ!
目の前に、こんなカッコいいパイセンがいるじゃん!コツコツやるんだ。

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