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「うつ病は伝染する」の理由は「ごめんなさい」にあった


うつ病は周りの人にも伝染する。
実感として、それわかるなーという感じ。
薬や天気によって症状が毎日変わるから、本人の体調に周りが振り回される。

けど、それだけじゃないなと思った。

原因て「ごめんなさい」にあるんじゃないかな。

家族がうつ病になって、「ごめんなさい」っていう言葉が自分に投げかけられることが増えた。
事あるごとに「ごめんなさい」。

きっと本人からしたら、「自分ができないばっかりにやらせてしまって申し訳ない」とか「重荷になってごめん」とか、自分の不甲斐なさから出てる言葉なんだろうなって思う。

けどこれって、受け取る側に強制的に「いいよ」を要求してることにならないか?
いや、もちろん、仕方ないし「いいよ」ってほんとに思ってるよ。

と同時に「またごめんなさいって言わせてしまった」的な気持ちにもなってることに気づいた。
「あたしがめんどくさそうにしたからかな」とか、こっちも勝手に「いや、こっちこそごめんね」みたいな気持ちになる。

罪悪感に似た感情が、ほんの少しずつたまってく。そのうち「ごめんなさい」に対して「もういいってば!」と強く言ってしまったりして。

罪悪感に似たマイナスの感情が少しずつたまって、「うつ病がよくならないのは自分のサポートがうまく機能してないからなんじゃないか」、「自分では役に立たない」という二次的自己不審に陥ってくんじゃないかな。

清々しさがないんだよね。「ごめんなさい」には。

「ごめんなさい」じゃなくて「ありがとう」に言い換えたらいいよ。ってよく言うけど、あれはそういう理由なんかな。

「ありがとう」にはマイナス要素は感じられないから、受け取る側もドヨ〜ンとなることもないもんな。

「ごめんなさい」を言う側か、受け取る側が「ありがとう」に変換していかないと、この思いやりに似た負のループは続いてしまうと思う。
「うつ病は伝染する」って、そういうことかも。


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