魚博士になりたい
『魚博士になりたい』
これは、10年前に遡る。
小学3年生くらいのころ、ある同級生の男の子がやってきた。
家も近所だったのでよく覚えているが、よく遊んだ。
彼の新築の木製の家はいい匂いがした。
彼はAB型。
とっても変わった子だった。
運動は苦手な子だったが、1つずば抜けたものを持っていた。
それが、『虫博士』
家にはかっこいい名前の長いクワガタがいたり、夏には蝉とりをしたり。
内容はあまり覚えていないが、知識量が凄かった。
虫が好きとかそういうレベルではなかった。愛していたのかもしれない。
自分は特別虫が好きではなく、むしろ嫌いだったが、小学生なりに彼のことを尊敬して、並びたいと思ったのだろう。
『魚博士になりたい』
いつからか、そう思うようになっていた。
家に何歳かの誕生日にもらった図鑑セットは、魚の図鑑だけ明らかに年季が入っている。
それくらい読むようになった。
夏休みの絵を描く宿題も、水族館の魚の絵を書いた。
さかなクンにもかなり影響されたのかもしれない。
虫博士と肩を並べるほどの魚博士になれたかどうかは分からないが、今でもそのときの魚の知識は覚えているものも多く、特に、サカナヘンの漢字は得意分野。
高級な寿司屋にでも行かなければ、サカナヘンが施された湯呑みは見ることがないだろうし、この知識が何か役に立つわけでもない。
ただ、こうやって、一つの話題になることがある、。
雑学ってそういうもん。
では今日はこのへんで。
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