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終わってしまったカードゲームの思い出を語る。機動戦士ガンダムUCカードビルダー編

 今までいろいろなカードゲームを遊んですごしてきたけど、その中には今ではもうサポートを終了してしまったものもいっぱいありました。そんなカードゲームたちの思い出について語りたいという自分語りの記事でございます。当時を思い出して懐かしんでくださる方や、カードゲーム業界の歴史の一抹の資料として読んだくださる方がいれば幸いです。

ガンダムUCカードビルダーとは…

 前回こちらの記事で紹介した大人気ゲーム「機動戦士ガンダム0079カードビルダー」の続編として2016年にリリースされたのが、ガンダムUCカードビルダーである。前作では宇宙世紀0079年から0083年までのキャラクターとモビルスーツ(要するにロボット)しか使えなかったところを今作は宇宙世紀すべての時代からキャラクターが参戦した。しかしその豪華さ以上にゲーム性がユーザーに受けず、前作が10年以上続いたにも関わらず、こちらのゲームは2年間でサービスを終了することとなる。そんな2年間のスナガガとUCカードビルダーの物語である。

初めての出会いと予感

 ガンダムカードビルダー。この言葉に2016年以前の私と友人Y君はいいイメージしかもっていなかった。未だに0079カードビルダーの面影を探していた二人はUCカードビルダーのリリースの話を聞いて、愛知県の大須のゲームセンターで行われたロケテに参加していた。実はその段階で私たちのなかでは不安があった。今回は装備のカスタマイズはないという点だった。ガンダムにザクマシンガンを持たせたり、ザクにグフの盾を装備させたりすることはできないのだ。しかしその要素を補うものとして、部隊を従えて戦うという要素があった。例えばアムロが乗ったガンダムをメインに据えてハヤトとカイをジムに乗せてついて来させたり、攻撃や防御の支援を行わせたりという具合だ。そんな旧要素の廃止と新要素の追加に期待と不安を抱いたまま初めてのプレイに挑んだのである。

 そしてチュートリアルとCPU戦を行って終えた感想は、二人合わせてよくわからん!という物だった。前作の「射程範囲にとらえて敵をロックオンしたら攻撃ボタンを押せ」という単純だったゲーム性から、今作は「敵を射程範囲にとらえて、自軍の指揮レベルを上げて必殺技を放て」というものに変わってしまっていた。チュートリアルだとわかりずらく、また目に見えない数値で管理されてるところもあり、この時点でYくんは離脱の意思を示していた。しかし私はというとガンダム(ティターンズ使用)というレアカードが排出され大喜びで帰っていったのである。

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店内対戦が未対応…オンラインという孤独へ

 ガンダム(ティターンズ使用)でY君と戦ってみたかったスナガガは、UCビルダーについて、いろいろ勉強し、編成とゲーム性などをあらためてYくんに教えて勝負をしようとしたのであるが、ここである一つの問題に出くわす…。このゲーム基本オンライン対戦しかなく、店員さんにお願いして店内対戦モードにしてもらわないとオフライン対戦ができないのだ。しかも4テーブルで一つの筐体なので、お客さんがいるときは店内対戦モードにすることができないのである。それでもしつこくチャンスを伺い、店内対戦をする機会に出会えたが、やっぱりモチベーションの高いスナガガと乗り気じゃなかったY君とでは知識に結構な差が出てしまい、あまりいい勝負とは言えない戦いを繰り返し、ここでYくんが完全に離脱してしまうのである。しかしスナガガはイフリート改というSRカードを引き当てて、大喜びで帰っていったのである。

スナガガYOUTUBERデビュー?!

 Y君が離脱してしまったため、私は一人でUCカードビルダーを楽しんでいくのだが、近くのゲームセンターにUCビルダーの筐体に録画機を取り付けたものが1台あったのだ。そこからスナガガは自分のプレイを録画して、勝った試合を見返して悦に浸るという楽しみ方を始める。そして…いつしかその動画をYoutubeにあげるようになっていた。しかし意外にもその動画が伸び始めていく。最終的にはgoogleのアドセンスからお金がもらえるくらいに再生されていたりした。

 ただ勘違いしてはいけない。UCカードビルダーの動画を撮れるということ自体が特殊な環境であったため、UCカードビルダーの動画を見たいという人にはあまり選択肢がなく、再生されていたのです。そんなこんなで経済用語の参入障壁という物について実感し学ぶことができるいいゲームだったのかもしれません(笑)。しかしユーチューバースナガガもつかの間の夢、UCカードビルダーのバージョンアップ第二弾にはいる頃には人気が低迷してきており、第三弾のアップデートがはいる頃には、録画機が別のゲームへと移し替えられていたのである…。

先生の次回作にご期待ください

 そして録画台がなくなり、UCカードビルダーに疎遠になっていく。それで面白い企画が結構あった。ゲーム中のイベントをこなすことによって実際のカードがもらえるイベントを開催したり、新たなシリーズのMSを参戦させたりなど、奮闘もむなしくその歴史は2年間で幕を下ろすこととなる。楽しくプレイしていた私が思うのは、UCカードビルダーが第一作目であれば、それなりのゲームになっていたと思う。前作のつくったハードルが高すぎたのだ。

 そして今年またあらたなガンダムのアーケードカードゲームが始まろうとしている。その名も「機動戦士ガンダムアーセナルベース」だ。今度こそ0079のハードルを飛び越えてほしいと切に願うのです。

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