終わってしまったデジタルカードゲームの思い出を語る。遊戯王5D'S リバース オブ アルカディア WCS2010編
今までいろいろなカードゲームを遊んですごしてきたけど、その中には今ではもうサポートを終了してしまったものもいっぱいありました。そんなカードゲームたちの思い出について語りたいという自分語りの記事でございます。当時を思い出して懐かしんでくださる方や、カードゲーム業界の歴史の一抹の資料として読んだくださる方がいれば幸いです。
遊戯王5D'S リバース オブ アルカディア WCS2010とは…
遊戯王デュエルモンスターズのニンテンドーDSシリーズ第7弾、アニメ遊戯王5Dsのゲームシリーズ2作目となる。基本的には遊戯王OCGのゲームのルールのまま遊べる上に、収録カードは3000枚以上に及ぶ。プレイステーションポータブル用ソフトのシリーズである遊戯王タッグフォースに比べると、カードの収録数こそ劣るが、タッグデュエルと通常のデュエルが遊べる上に、ライディングデュエルを楽しみ事ができ、さらにはDホイールに乗り回し、原作同様のレースをする事が出来た。
独りよがりのデュエルを楽しむ
スナガガがこのゲームを購入した理由2つあった。そのうち1つがエグゾディアで先行ワンキルしてみたかったということだ。エクゾディアとはもはや説明不要であろうが、手札もしくは場に右腕、左腕、右足、左足、《封印されしエクゾディア》というカードを揃えることによって無条件で勝利できるというカードのことだ。本来であれば攻撃できないので勝利することのできない先攻という立場だが、エクゾディアで無理矢理勝利してしまおうという戦法だ。
しかしそれを現実で実現するには後攻プレイヤーが必要で、先行1ターン目でわちゃわちゃしているところを見せられてもそんなに面白くないだろう。無駄に友人や他プレイヤーたちからヘイトを買うリスクを取るならCPUを相手に満足しようと考えたのであった。
意外と楽しいストーリー
ともあれカード資産を集めなくては、『図書館エクゾ』は作れない。大変な道のりになるかと思っていたが、意外とサクサク進むことができる。序盤でストラクチャーデッキを購入する事が出来るのだが、一度手に入れたカードはパスワード入力で交換できるので、それらをもとにストラク3個買いと同等レベルのデッキがすぐに遊べてしまう。スナガガも高校時代相棒にしていたガジェットビートを組んで、スイスイストーリークリアしていった。
さらに良かったことが、スナガガ自身が5Dsをアニメワンクールぐらいしか見ていなかったことだ。発売当時一区切りを終えていたダークシグナー編を追体験するシナリオは、当時アニメで見ていたキャラクターたちのその後をみることができて、とてもおもしろかった。5Dsのストーリーを追体験したいという人にもオススメのゲームだ。
なによりスナガガにとって一番嬉しかったシステムはタッグデュエルだ。スナガガはオフラインのゲームでも一人で立ち向かうというのが、苦手だ。寂しさと心細さと、敗北の責任が自分にのみ降りかかるのがストレスだったりする。だからCPU言えども一緒に戦ってくれるタッグデュエルは心強く、いろんな相棒を取っ換え引っ換えに遊び尽くしたのだった。
友人間に巻き起こるエクゾブーム
ちなみにスナガガがこのゲームを遊んでいたのは、実は型落ちになって安くなっていた2012年から2013年頃。この時期世界大会で『活路エクゾ』というエクゾディアパーツを揃えて勝つというデッキがトップ8に入賞した。普段遊戯王を遊んでいない友人たちにも、このビックニュースは伝わっていた。そんなときにスナガガが遊んでいた本作と『図書館エクゾ』見せるとなぜか興奮し、友人たちもWCS2010を購入して遊びだしたのだ。
ちなみに『活路エクゾ』のキーカードである《活路への希望》はまだ未収録だったと思う。そんなことはつゆ知らず俺の思い描くエクゾデッキを作り、われこそが一番だと言いながらお互いのエクゾデッキを競い合わせたのだった。まさに『凡骨エクゾ』やら『調理師エクゾ』やらエクゾディアの博覧会だ。
エクゾディアなんて一人で回せば良いだろうと思われるかもしれないが、ある程度きちんと組まれたデッキとCPUを相手にすることで、対人では気軽にできない細かい調整や、継続して戦えるエクゾデッキの研究ができたのは、ヘイトを気にしなくていいオフラインのゲームだからこそ行うことができたのかもしれない。
さらばライディングデュエル
そんなエクゾの思い出ばかりの遊戯王5D'S リバース オブ アルカディア WCS2010だが、今はもう遊ぶことのできないルールが結構ある。今のマスターデュエルではタッグデュエルや詰めデュエルなんてのは実装されていないし、ライディングデュエルにおいては後継ソフトである遊戯王5D'S オーバー・ザ・ネクサス WCS2011を最後に収録されたソフトは無いように記憶している。
もし中古屋ショップなどで見かけた時は、ここでしか遊べない遊戯王があると言うことを思い出してほしい。いつか発売するという噂の遊戯王アーリー・デイズ・コレクションに収録されていることを祈りたいと思うスナガガでした!