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終わってしまったカードゲームの思い出を語る。トレード&バトル カードヒーロー編

 今までいろいろなカードゲームを遊んですごしてきたけど、その中には今ではもうサポートを終了してしまったものもいっぱいありました。そんなカードゲームたちの思い出について語りたいという自分語りの記事でございます。当時を思い出して懐かしんでくださる方や、カードゲーム業界の歴史の一抹の資料として読んだくださる方がいれば幸いです。

カードヒーローとは?

 「トレード&バトル カードヒーロー」とは、任天堂が2000年にトレーディングカードゲームを題材としたゲームボーイ用ソフトであり、また作中に登場するカードゲームのことです。ルールはバトルスピリッツなどに似ており、毎ターン3つ与えられるパワーストーンを使い、手札からモンスターの召喚や育成したり、魔法を放つことで相手のライフを0にしたら勝ちというもの。特筆すべきは、前衛2枚と後衛2枚しかモンスターを召喚してはいけないというフィールドの狭さ。そのため如何に効率よくパワーストーンを消費していくかというのが、このゲームのカギとなります!

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 また実物のカードとしても販売されており、すこしカードプールやルールが違う物の、ほとんどゲームボーイ版と同じように遊ぶことができた。

憧れていたが買えなかった小学生時代

 当時カードゲーム黎明期とはいえ、ポケモンカードにしてもマジック:ザ・ギャザリングにしてもスナガガが物心ついた時にはこの世に存在していた。そのためTCGのタイトルの開始とともに始められるというのは、人生で初めてのチャンスであったと思う。さらにはコロコロコミックに付録としてついていた「ジャレット」というレアカードを手に入れていたので、みんなよりちょっと強くスタートできる!と思い、このカードゲームで遊びたいなぁと思っていた。少なくともゲームボーイ版ならルールはあいまいでも対戦できるだろう、なんて思っていた。

 しかし一緒に遊ぶ友達がいなければどうしようもない。当時カードヒーローのライバルソフトには、ポケモンやメダロットという名立たるソフトたちがあった。当然小学生であったスナガガにはゲームを頻繁に買うチャンスという物はなかったので、その貴重な機会を無名のカードヒーローに充てる勇気はなかったのだ…。それでもあきらめきれなかったのか、ちまちまとお小遣いで買っていたのが、上の写真のTCG版のカードヒーローだったのだ。

「カードヒーロー 600円で販売中!」

 そんな記憶もすっかり忘れて、大学生活とマジック:ザ・ギャザリングを謳歌していたスナガガに思いもよらぬ知らせがあった。カードヒーローがニンテンドー3DSバーチャルコンソールで販売開始したという。しかも600円と格安だ。時間はあるけど金はない大学生にはいい暇つぶしな上に、新しいカードゲームに触れることで新たなマジック:ザ・ギャザリングの知見を得られるんじゃないか?!と思い、すぐさまプレイしたのだった。

 初めのうちはマジック:ザ・ギャザリングで得た知識や定石を活かし、ねじ伏せてやる!と意気込んでいたのだが、次第に雲行きが怪しくなってきた。あれ…CPU結構強くね?と思うスナガガ。それもそのはず、スナガガがマジック:ザ・ギャザリングで得た知識といえば、どんなカードが強いかやどんなデッキが強いかということ。カードヒーローはあまり、カード一枚に大きな戦力差はなく、どれも役割にあったステータスが割り振られているという印象だった。それ故にプレイングがすごい重要で、自分よりレアなカードを持っているCPU相手、後攻になってしまったゲームなどはプレイング下手のスナガガではかなり苦戦を強いられるのだ。

 そしてなんと最終的にCPUが積み込みをしてくるようになる。プレイングがだめでも、相手が事故るまで挑むという最後の戦術が使えなくなったスナガガはここでカードヒーローを諦めてしまったのだ…。

総評とかいろいろ!

 なんとまぁ苦い思い出しかないカードヒーローなのだが、それでもゲームとしての完成度は高く、簡潔でコンパクトで奥深いという今でも最高クラスの完成度を誇るカードゲームだと思っております。 

 またカード少年のリアルな日常を描くというゲームの雰囲気も個人的に気に入っていますので、ニンテンドー3DSが動かなくなる前にリベンジしてやろうかと思います!

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 しかしながら、低年齢層向けのキャッチーなイラストと大人の喜ぶ完成されたゲーム性はターゲット層の迷走を辿ってしまい、メジャーなTCGタイトルになるということはできませんでした。

そして継承される系譜

  その後カードヒーローはDS用ソフトとして続編が作成されるなど、根強い人気が残っているようで、もしかするとニンテンドースイッチのソフトとして発売される日もあるかもしれませんね…!

 さらにはそのゲームシステムは「ファイアーエムブレムサイファ」とファイアーエムブレムを題材としたカードゲームに引き継がれたようで、「ファイアーエムブレムサイファこそ、カードヒーローの正統的な後継者だ」と言って遊んでいたファンがいたとか、いないとか…。そんな「ファイアーエムブレムサイファ」もサービスを終了してしまったのですが、この完成されたゲームシステムはまた別の形で復活する日もあるのかもしれません。そんな日が訪れることを祈るスナガガでした!

 

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