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くじらの謎②
というわけで、くじらの謎①の続きです。
あのあと、さっそくスマホで調べてみたわたし。
前出の徳次郎(とくじら)は、番組で紹介されていた通り、日光開山の祖・勝道上人の子孫の一族の久次良(くじら)氏の外領に由来しているらしいけど、わたしの知る「くじら」とは、さすがに無関係だよねぇ。
調べているうちに、日本各地には「くじら」と呼ばれている場所がたくさんあることがわかった。
たしかに県内でも、わたしが知るだけで2カ所あるもんね。
同じ「くじら」地名でも、いろんな漢字があるんだなーなんて思いつつ辿っていたところ。
地名研究家山内和幸さんの「目からウロコの地名由来」というブログに、「鯨」地名の由来と「串」地名という記事を見つけた。
「鯨」の語源は和語の「くじく」「くずれる」「ぐじぐじ」等の意味で、えぐられた崩壊地や湿地のことだ。
主に、海岸の断崖絶壁や河川によって抉られた崩壊地や低湿地に、「鯨」「串良」「鯨岡」などの地名が残っていると書かれている。
そしてもうひとつ、iketani hirouykiさんの「Go for it! 東海自然歩道を行く」というブログの、山間になぜクジラが?という記事。(個人的には、こちらの記事の方が易しく書かれていて、わたしみたいなオババにも分かりやすい)
日本全国に鯨の名前が付く地名は多数ありますが、その由来は様々なようです。その中に「崩れる・崩れやすい」地域を表したものという説があります。
日本の地名は、時代にもよりますが、かなり古くから呼ばれていた地名では、話し言葉に後から漢字を当てはめたということが多々あります。この場合、その漢字は「音」をあてただけで意味は無いということです。(表音文字であって表意文字ではないということ)
生物としてのクジラがいたから鯨とつけたわけではなく、「くずれる、くずれ」が変化した言葉に「鯨」という漢字をあてはめたというわけです。
この2つの記事を見つけた時、思わず、
「それだ!」
と声が出た。
わたしの知る「くじら」も、「海の生き物の鯨」じゃなくて、崩れやすく荒れてグジグジした地形の方の「くじら」なんじゃない⁈
それだ!!
謎は全て解けた!!!
……ん?
でもちょっと待てよ?
あのへん、そんな崩れやすそうなとこだったっけ……?
まだ続く。
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