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境界線の見えないアート写真とエンタメ写真

昨日ふと気付いたことがあります。

私は写真で自分自身を楽しませることがとても大事なんだ。
ということに。

発端は、このマックの写真。

2024年にポートレートモードにはまる人間は写真が趣味の人の中で相当少ない気がしますが、まあそれは置いておいて。

ぼやけたマックがピントを外しちゃった写ルンですみたいでかわいいな〜
といつも通り何も考えず投稿したんですけど

その後、こんな所謂失敗写真を作って楽しんで、さらには1万人近い人に向けて発信してるのやばい人なのでは…?と冷静になったのです。

そこからぐるぐる考えて。

そもそも今私が写真において重要に思ってることってなんだ…?と考えた時、自分自身を楽しませられるかじゃないかなって思ったんです。
そうなると私の写真はアートではなくエンタメ……?

芸術とは
芸術は表現者あるいは表現物と、鑑賞者が相互に作用し合うことなどで、精神的・感覚的な変動を得ようとする活動を表す。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

表現というのは作ること自体ではなく思想の表現という意味かな。作品に文脈があり思いが乗ってることがアートの前提で、それを見た人が何かしら感じ、受け取ることがアート。(で大丈夫かな…)

エンタメとは
エンターテインメントは、人々を楽しませる娯楽を指す。楽しみ、気分転換、気晴らし、遊び、息抜き、レジャーなどが類語とされる。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

アートは喜怒哀楽全ての感情の変動だけど、エンタメは楽の部分に特化したもの。そして作品に文脈がなくても成り立つもの。
エンタメ写真なんてジャンルはないけど、文脈がないものを作って人々というか自分自身を楽しませてるから、先ほどのピンボケ写真はやはりエンタメですね。

思えば写真には例えば絵のように絵画、イラスト、漫画などのジャンル分けもないし、境界線がなくてごちゃごちゃしていますよね。
(絵のジャンルもきっと複雑だろうけど、写真は複雑に絡み合う糸すらない感じ)

その上で考えてみると、普段撮っているスナップはアート寄りだと感じます。プロの写真家のように大きな思想を持って志高く撮影してるわけではないけど、やはり撮影の前段階で日々自分なりに考えて行き着いた表現なので。

一方でマックの写真をぼかして楽しい、フィルムライクにして楽しい、みたいなものは完全にエンタメだなと。今書いていて益々感じています。撮影の際も、美味しいご飯を良い感じに撮れた、みたいな時はエンタメになるのかな。でもそういうのも、スナップと同じくらい楽しいので大好き。
エモい写真と括られるような、心がむずむずするような演出が仕掛けられた写真たちもまたエンタメ要素が大きいように感じます。

遊び心のある投稿が好き

そしてどちらの側面からも楽しめるから私は写真がずっと好きなのかもしれない。だからピンボケ写真を作り出すことは別になんの意味もないけど、エンタメとして楽しいから好きだし、自分が好きなものを共有したいという思いで発信してるからよし!という端的な結論に至りました。SNSの正統な使い方という感じもするし。

SNSだけじゃなくで写真集も見るべきだという意見をよく見かけますが、SNSはエンタメ的な写真が多いからアート写真も見て造詣を深めようというという意味なのですね。
(逆に私はほとんどSNS写真を見たことがなかったので、日々勉強になっています…!)

ピンボケ写真から思わぬところに着地しましたが、なんとなくで棲み分けしてた書店に並ぶ作家の写真と、SNSに並ぶ写真の違いが自分の中で明確になりちょっとすっきり。

アートにしてもエンタメにしてももっと他のジャンルがあるにしても、今後も自分が楽しむことを大切にしていきたいものです。


普段はXで写真を投稿しています。


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