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「確信」は「失敗」を自覚する瞬間やって来る

あなたには、直感ってあるだろうか。
ヤマ勘、第六感、自分の感覚を超えた感覚、第三の眼。何て呼ぼうと構わない。

根拠はないけれど、身体に、心に、頭の中に発象するあの感覚だ。
「絶対自分が正しい」、
と思ってしまう、戦慄の第六感。何故かは言えないが確信している、あの感覚だ。

引寄せの技術や気持ちの持ち方を学び始め、脳の動作や詳細の機能書換を学び始め、もう随分経つ。

講義を受け始めてまだ数か月なので、まだまだ先は長いが、受講内容を書いたノートブックも4冊目を数え、自分本位でなかなか世間の理論が通じなかった私には、最近、やっと理論的なモノの考え方が、スローなりに確実に、分かって来た。

そして、脳はいろいろな形で我々に現状を教えてくれると学び、実際に経験した。

そう。「直感」は、その一つだ。

何もない、まっさらな状態で感じる「超ヤマ勘」。でも、コレが、ほぼ90%正しい、と脳医学者達は、謂う。
「あなたの脳が割出した統計で、コレは、あなたにとって今すぐ知っておくべき事実だが、あなたの心身が鈍くてまだ理解していない、だから『直感』として、この感覚を送ろう」
と大脳が潜在意識から送ってくれる第六感は、ほぼいつも、大当たりで、後の時点で思い出すと、
「アレ、当たってたよなぁ。俺ってヤマ勘、強いよね」
などとノロマを言う人が居たりする(私を含めて(笑))。

最近、仕事の選択で失敗した。

6月で終わりになった仕事は、その前月に用意が万全でないまま突如スタートした。この出向プロジェクトのチームを纏めたエージェントと、初めて会った瞬間から、(実際、彼も自覚していただろうが)相性が合わなかった。考える基本が全く重ならず、ちぐはぐな会話の助けにならず、結局のところ、逆に退職原因になった。

反省点は、自分の配慮のなさだ。他にもいろいろあるが、何より、自分の勘を無視した事。コレである。

当初、期待内容の「好転反応」かブロックか、と考えていたストレスの塊の様なトラブル続きが既に起こって居た為、多分、好転反応解除前に翻弄されて自分から滅びたのか、と感じたものだ。

実際、今持っている自信の半分以下の自己肯定状態で、メンタル・ブロックや好転反応のトラブルの類は、すべてに於いて、非常に反転するには困難な問題が出される。自分の脳の私への試練のテストの前に、私は今回を含めて、谷底に滑り落ちた自覚が、何度もあるのだ。

「後、どのくらい我慢すればいいんだろう」、
と感じ始めてていたのは、この5月。新しい仕事を始めたばかりなのに、期待感、0 (ゼロ)。自分が先を考えて会議で発言した内容が、まるで意味をなさなかったり、周囲から厄介者扱いされ、職場で自分が浮いているのを感じた。段々、自分がチームから
「ずれて」
来ていた。

長い暗闇を歩いてる感覚で、この5月の一か月間を過ごした。何を始めてもどうムード転換しようとしても旨く行かず、進展もせず、
「何か誤ってる」、
と言う事実だけ、とにかく自覚していた。
脳が私にくれているのは、
「道、間違っていない?」
と言う直感だった。
まさに大当たりである。

挑戦チャレンジの再開

エージェントから、非常に冷徹なムードで私を自分のチームから抜けさせることにした、と一方的な、返事を貰う積りのないメッセージが到着した時、実際にクビと同じなのでガックリしたが、同時に悪の手から自分の身を守った様な、妙な安心のため息が漏れたものだ。

迷わずに仕事は辞める事にした。自分が悪いこともあったが、同時にどうみてもこんな場当たり専門の営業が勤めるチームリーダ配下のチームには、居られたモノではない。調子が好い時は好いだろうが、悪くなったらいつ追い出されるか知れたものでは無いからだ。

自分でも分かって居た筈だ。焦った心で俄か判断してここまで来た自分を悔いて、敗北感を感じた。涙が流れた。

すると、
私の中の第六感、亡父の声が頭に聴こえた。

私の脳は、私を引締める時には、亡父の声で私を獅子奮迅ししふんじん鼓舞激励こぶげきれいする。

亡父は寅さんの様な性格で憎めない所は多いが、若い頃は喧嘩ばかりしていた。学生やくざであり、年取って家庭を持ってからは母にも手厳しかった。チンピラが実業家に変わった様な、ロクでもない変わり者だったが、私を激励する事だけは上手かった。私がへこむと、一喝、日本刀の真剣で私のいる方向を指し、私に決断を求め、怒鳴り飛ばして奮立たせた。

亡父の声で響く物事は、天命であり、啓示であり、忘れるべきでない事実、憶えていなくてはならない事実、神の言葉であり、そして第六感だった。この直観は神、宇宙、この世のものではない、私だけに恵まれた、大脳が私に今後の展開を知らせる唯一の方法だ。その父の声が、頭にキン、と一喝して響いた。

狼狽うろたえるではないわ❢  シッカリせんか、この愚か者がっ」

集中出来ない自分のモヤモヤした悩みが消え去り、グズグズ云うヒマなどはなかった。

小さい頃から苦手だった父の声で一喝されて、私の心は一瞬で引き締まる。と言うより強張こわばった。涙など、吹飛んだ。潜在意識は私に泣いて変な低波動を求めてほしくない。ピン、と背筋を伸ばして気を入れ替える目的が達せられたかった。潜在意識が一番ご存じな方法でそれは達せられた。

6月から私は、いつもの元通りの明朗闊達なCHACHAに戻って、仕事に集中出来ている事に気が付いた。お蔭で、ミスもなく、サポート時にお客様に実施する説明やコミュニケーションには纏まりも見せられ、あんまりにも簡単に何事も旨く行くので、このまま、天にお任せにしたほうが利口か、と自分の頭で右往左往してどちらかと言うと反対方向に行きがちに物事を決めるのを止めて、淡々と仕事をするだけにした。

6月も後半になった頃、最初は態度が良かったのに、突然、喧嘩腰になっていた同僚が、彼の勝手な思い込みで決めた私への見方や考え方が変わってきている姿を見せ始めた。

連携を自主的に取り始め、お客様と私の会話内容を聴き、自分でも似たような効果を狙って対応したりしていた。ITデバイスの端末管理に於ける社内お客様サポートのCEカスタマーエンジニアの仕事自体は、私にぴったりだったが、近くで私とほかのチームメンバを支えるべき者の考え方の基盤が外部から影響を与えられており、直接チームに関係のない営業がすべてを握った状態だったので、方向性が違ってしまったのであろう (よく先を見ないで自分勝手にゴールを決めてしまう愚かなエージェントの個人的見解で勝手に方向性が誤った方へ進んでしまった、と見られる)。

同時に、あれほど混乱した職場でも、お客様にサポートをしてあげたいと云う、CHACHAの心のモチベーションに変わりはなく、非常にわかりやすい説明だったと思ってくれたお客様から席に来られて、最敬礼で
「ホントに助かった、有難うございました」
とお礼を言われるようなことが何度も続いた。

最後の一か月に、チーム内で自分が浮くような嫌な「事象」は一切なく、また、仕事のクォリティも高くなり、覚えた内容の仕事を完結し、またさらに心を込めてお客様に対応していた。最終日には、関わったほぼ全員から感謝が送られ、上司からは
「自分が何も出来ずに悪かった」
と「謝り」の言葉も戴いた。

例のエージェントも、最終日には、意外なOUTPUT情報を他の同僚数名から貰っていたらしく、自分の態度も反省したらしく、一か月ぶりにしおらしく声を架けてきた。他の同僚から報告のせいか、態度は軟化し、より感謝を込めたていだった。

この経験は良い経験になった。どんなに焦っていても、もう二度と、こう言う選択は、止めよう。後悔するだけだ。

私は自分の中でそう決めた。

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