凪(フィクション>短編)
§ 6 夜長月S県のIR郡のIRY町に近い、UK駅は、現在も運営しているものの、非常に古く、また実際にこの地に住んでいて通勤や通学に使われる事は無かった。
今や、観光客用のノスタルジックな昔のぽっぽや風の鉄道の小さな駅に似ている。
地元の住民は皆、マイカー族なので、IRY郡の小さい町からUK駅近くのホテルや観光地で就職していた。小学校や高校はスクールバスで子供たちを送迎し、この辺は片田舎で、車が無いと生活は出来なかった。寵子と嗣芙海の自宅の周辺はTBT線沿線に地下鉄線が乗