マガジンのカバー画像

FICTION: CHACHA 長短編

36
これら作品は、フィクションであり、現実に存在する人物、団体等とは何ら関係ありません。
運営しているクリエイター

記事一覧

【二人のアルバム~逢瀬🈡~芳醇~その②~】(フィクション>短編)

§1.麝香達筆で書かれた書状は、美しい黒い墨汁の文字がスマートに残されていた。涙で濡れた…

K.CHACHA8898
2か月前
4

☀太陽☀と🌻向日葵🌻の関係

好き彼に捧ぐ詩

K.CHACHA8898
2週間前
7

【二人のアルバム~逢瀬🈡~芳醇~その①~】(フィクション>短編)

§ 1.報せ彼の父の落着き先が文字通り決定し、父のケアマネや散歩に付き合う隣人が段々良い友…

K.CHACHA8898
2か月前
4

【二人のアルバム~逢瀬㉗~オテル・グランデ】(フィクション>短編)

§1.帰郷皆で会うことにしたその週の土曜日の午後、にこやかに大塚が門扉を開けて、外の道路…

K.CHACHA8898
2か月前
4

【二人のアルバム~逢瀬㉖~煩雑憂虞(はんざつゆうぐ)】(フィクション>短編)

§ 1.煩雑憂虞彼は血圧の事など、悩んだ事は無かった。 「血圧250で血管が爆発する」 と、如…

K.CHACHA8898
3か月前
7

【二人のアルバム~逢瀬㉕~病~】(フィクション>短編)

§ 1.眩暈アパートメントハウスの扉は鉄の大きな扉だった。 この扉は、片手でこの重い鞄を持…

K.CHACHA8898
3か月前
5

【二人のアルバム~逢瀬㉔~パークウェイジャム~】(フィクション〉短編)

§ 1.公園通りパークウェイ開発は、公園通りと呼ばれる彼女のアパートメントハウス前のに有る風来坂の駅近くに大きなメガビスビル、3階にオフィスを持っていた。 コンサルと言うと、都会のコンサルタントは特に営業コンサルであれば、生抜きで、一着に着き、普通のサラリーマンの給料と同じくらい高いスーツを着て鼻をツンと高くしている類だった。彼には鼻持ちならないタイプが多く、彼女のウチに同居を始めてからは、やっている仕事が地元の小さいがきちんとしたプロジェクトで稼ぐのがいいな、と思い始めて

【二人のアルバム~逢瀬㉓~遷ろい~】(フィクション>短編)

§ 1. 変化変容「おはよう」 「おはようございます、随分早いわね」 「金木犀、三度咲きだっ…

K.CHACHA8898
3か月前
5

【二人のアルバム~逢瀬㉒~蟄居~】(フィクション>短編)

春の始めの薄ら寒さと夜露と朝露に冷たさを感じる朝、瑠衣の葬儀が静かにしめやかに執り行われ…

K.CHACHA8898
3か月前
9

【二人のアルバム~逢瀬㉑~唯一無二~】(フィクション>短編)

§ 1. ミューズ彼女と夫婦になって、彼が気付いたのは、2人で築いていく事業はひどく彼にとっ…

K.CHACHA8898
4か月前
13

【二人のアルバム~逢瀬⑳~斎言 その参】(フィクション>短編)

§ 5. 斎言前夜前の晩に白無垢と着替えなどを持ち、猫を新品の旅行用ケージに入れて、彼と彼…

K.CHACHA8898
4か月前
11

あなたと重ねる口唇は

K.CHACHA8898
4か月前
7

【二人のアルバム~逢瀬⑲~結び事 その弐~】(フィクション>短編)

§ 3. 結び事彼の両親は、穏やかな性格のカップルで、ニコニコとしてくれた。彼の父は、 「料…

K.CHACHA8898
4か月前
8

【二人のアルバム~逢瀬⑱~結び事~】(フィクション>短編)※加筆済

§1.菜種梅雨二人で暮らし始めて、半年もすると、彼の起業したコンサル業は、彼の働きぶりもよく、以前していたビジネスの知り合いも多く、少しづつ立上げられて順調に稼働し始めた。 まだ彼だけが社長で彼女だけが彼の社員である、小さいままごとの様な、カワイイ会社ではあったが、この部屋の彼の小さなオフィスセクションで開始した小さなコンサル業は金を生み、家賃収入なしでも、何とか生活は立った。 だが、まだ家賃収入が無いと、突発的に困った際には、助けになるので、彼女も、フルタイムで彼の仕