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【二人のアルバム~逢瀬〜②会話】(フィクション>短編)

―で、今日の具合は?

ん…、元気だったわ。キャッ。逢えて、嬉しい。もたれちゃう💛

―いいよ、もたれて。で?

元気には元気だったんだけど、週末にね、ちょっと身体を壊していたから寝ていたわ…。もう元気よ😊

―またか😓もう大丈夫なの?

うん。ちょっとお風邪さんね、だからマスクしてるの。あなたに移したら大変。

―移らんよ。私は丈夫だ。病知らずだし。どれ、熱は?

厭ぁだ、ないわよ。あったら来れないです(笑)。
あのインフルの後で、ダブルで引いちゃって。
先週、お熱が少し出たの。微熱ね。でも、このままじゃ高くなりそ、って思って一日欠勤。

―インフルの後だからな。大切にしないとね。

ええ。このところ、朝と夜が寒いでしょ。夜になると、震えちゃうの(苦笑)。季節柄、咳も出てるし。朝はあんなに汗掻くのにね。つい、朝薄着で、夜後悔の連日(苦笑)。パソコンやら、重い荷物をもって品川あたりを歩いてるから、汗掻いちゃう。秋になると、風邪引くわ。

―無理しない、って言ったよね。ハードな所なの?

ん~、そうね、まぁまぁ…でもね~、お給料がいいのよ。

―残業するからだろ。何でも頼まれると、はいはいって言い過ぎだな。

あ~、月に20時間+くらいかな。毎日、一時間?程度。

―じゃ、ちょっと、ハードだね、毎晩7時に帰宅準備じゃ。あなたには。ウチにつくのが8時半か9時前?
働かないでいいから、休んでって…

あん、大丈夫。
心配性ね。あなたハニィ、熱はないわよ。私は大丈夫よ。ホントに。
怖い顔してぇ。大丈夫。ホント。大丈夫じゃなかったら、ココに来れないでしょ、何かあったら、あなたにも知らせるわ。すぐに。

―うん。直ぐにだよ。

は~い。分かっています。今夜は甘えさせて。

―あぁ、好いよ。こっちおいで。寒くないね?よし、よし。
直ぐに気分悪くなったら知らせなさい。心配になるから。
それにさ、今夜は顔色があんまり良くない。
食事して呑んだら車を呼ぶから、すぐ店を出ようか。それに俺の頬が熱いのかもだけど、指先も冷たい。
ね、寒い?

👀💧あら、そう?あなたは照れて真っ赤だもんね、あははは、けほけほ。
ごめんなさい。…顔色悪いって…。鏡、鏡。へ、変ねぇ。メイクアップきちんと…

―🙄あの、メイクで隠すものじゃないでしょ、顔色は、こら😠。

あちゃ😅。ごめんなさい。隈があったんで💦

―全くもう。やっぱり無理してる。
寒くないか?車拾うか。それとも、俺のコート着るか?
今日は早く帰ろう。

あ、要らない、要らない。ね、このまま歩きましょ、あなたハニィ
あなたにもたれて歩けるなんて、至福よ、私。ホントよ。
夕飯、食べて呑んで話して、…早く二人きりになりたいし。

―ん、俺もなりたい。楽しみにしてた。

嬉しい。あなたと逢えるから、職場でとってもはしゃいでたの、今日😊
朝から元気だったのよ。ハッスルして凄く働いちゃった(笑)。
あぁ、お腹空いた(笑)。

―そっか😊
…。そう謂えば、今日は裏の3階奥の、いつもの部屋をあけておいてくれるって大将言っていたし。建替えしてきれいになった、って言ってた。
少し、酔い覚ましに休んでいくか?
風邪に良くないかな。…前、逢った時、ずいぶん前だもんな。…、俺も逢いたかったし。

ん~。とっても逢いたかったもん。
あなたは真っ赤ね。暑いの?照れたの?お風邪引いた?
私のかわいい人マイスィートハート。正直者ね。

―いい年の男を揶揄からかわないの。コレ。オッホン。
手、繋ぐか?

うん💛好いの?恥ずかしいんじゃ?

―いいさ。ほら。

ん、嬉し💛有難うございます😳わぁ、あなたのお手々って嘘みたいに温かい。あなたの大きいお手々に包まれて、私、幸せよ。
あなたのポッケ、大きくて大好き。

―暖かいでしょ。

うん。温かい掌の人、温かい心を持っているって謂う言葉があるのよ。知ってて?私、あなたのそう言う所、大好きよ。有難うございます。

―ん。
何かなぁ、…見てられないよ、最近、身体の調子がすぐ崩れるなぁ。

そうなの、妙にがっしりしてて、ふっくらさんなのにね(苦笑)。
昔、走っていたし。ちょっと負傷で膝壊してダメになったから太っちゃったけど(笑)。

―無理するから。
先に謂っとくけど、今、走らないでいいよ(笑)。

はい(笑)。良くお見通しで(笑)。
…わたしったら、年取っちゃったし。

―そうは見えないけどね。逢う度に若くてきれいになるけど。

やん、あなたってば。お上手です事。こんなオバヤンを。あははは。
だとしたら、あなたのせいね。あなたの為に毎日自分を飾ってるからかな。

―で、医者には行ったの?

ん?

―風邪の具合悪い奴。先週倒れたんだろ?

あ、倒れてないわ。ちょっと休んだの。
月に一度まとめて病院廻りしてるわ(笑)。先月に病院へ運ばれた時に比べたら、全然、です。おウチにね、凄くたくさん、お薬あるから。
だから、大丈夫です。

―そう聴いてる。元気な振りしなくていいから、疲れたら俺にもたれてて。
自分を大事に。身体を大切にしてください、頼むから。病気になったらだめですよ。

はい、お父様(笑)。

―好い子だ。手が温かくなってきたね。
寒くて雪でも降りそうだね。もたれなさい。
今日、行くところはね、そこの角を曲がってすぐの小さい家庭的な小料理屋。二階が自宅で、裏の三階建てを貸してるんだ。
大将が利口で、口が堅い。一応、予約したんだ、奥の座敷席。掘りごたつの奴、あなた、スキでしょ。俺が電話した時、大将を昼寝中に叩き起こしちゃってさ(笑)。好い席を取っておいてくれればいいけど、三階の事、女将にも頼んでおいたんだ。店内、すごく落着いていて、静かだし。
んふふ。大体、会社の連中は来ない。今夜は、俺、行方不明ね😉

あら、素敵(笑)。そういうお店、最高よ。隠れ家。好いコンタクトね。
それに、行方不明って、絶対必要よ、そう謂う時間って。

―同感。
さぁ、着いた。ここだよ。
今、早過ぎますか? 今、好い?
あ、大将。どうも。今夜は世話になるよ。
あ、女将、どうも。上は後ね。食事と呑みが最初。腹空かせてるんで、この人。風邪気味だから、鍋物がいいかな。

―さ、入って。寒くなってきたね。

はい。
女将さん、こんばんはぁ、お世話になります♪

                                                                                               いらっしゃい~…

素敵。私、ココ、好きだわ。

―よかった。
さぁ、コートを脱いで。女将、この人のコート、ココに置くよ。
さぁ、あなたはこっちへおいで。
女将、温かいこたつの個室は? あ、あの部屋。
ほら、ほら、おいで、あなたはこっちに座って。

はい。

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