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FICTION: CHACHA 長短編

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これら作品は、フィクションであり、現実に存在する人物、団体等とは何ら関係ありません。
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2024年2月の記事一覧

あなたと重ねる口唇は

K.CHACHA8898
6か月前
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【二人のアルバム~逢瀬⑲~結び事 その弐~】(フィクション>短編)

§ 3. 結び事彼の両親は、穏やかな性格のカップルで、ニコニコとしてくれた。彼の父は、 「料…

K.CHACHA8898
6か月前
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【二人のアルバム~逢瀬⑱~結び事~】(フィクション>短編)※加筆済

§1.菜種梅雨二人で暮らし始めて、半年もすると、彼の起業したコンサル業は、彼の働きぶり…

K.CHACHA8898
6か月前
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【二人のアルバム~逢瀬⑰~垂れ櫻】(フィクション>短編)

彼との生活に慣れてきて、彼女の生活には弾みがついた。 春の陽気が、少しづつ彼女の震える肩…

K.CHACHA8898
7か月前
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【二人のアルバム~逢瀬⑯~企業曼荼羅~】(フィクション>短編)

彼が入居し、落ち着くまでに大体一か月、懸った。 春が近かったがまだ寒い日が多い。彼は、入…

K.CHACHA8898
7か月前
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【二人のアルバム~逢瀬⑮~解放~】(フィクション>短編)※加筆済

引っ越してきた夜に、彼は彼女と一晩中、話し合った。彼は、退職した、と言った。 唖然として…

K.CHACHA8898
7か月前
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【二人のアルバム~逢瀬⑭~愛着障害~】(フィクション>短編)※加筆済

彼が越してきたのは、同居の提案の10日後だった。 未回答のまま、彼は移転して来た。えらく早々に越して来たので、 「彼にしては、珍しいな」、 と彼女は感じた。 彼は、今まで、自分の感情に何か訴えるモノがあったり、自分に感じ入る事が有ったり、悲しい事や嬉しい事が有ると、「暫く時間を置く」人間だった。あんまり自分と向き合った事の無い彼女から見ると、この人は、自分とまず向き合っていた。最初、彼の事を愛着障害でもあるのか、と思った事が有るが、時間を置かれて、最初放置された様に感じたも

【二人のアルバム~逢瀬⑬〜風来坂②‐TWO 電話② ~】(フィクション>短編)

§ TWO 電話 (つづき) 「は~い」 「あ」 男性の聴き慣れない声がした。 「やぁ、久しぶり……

K.CHACHA8898
7か月前
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【二人のアルバム~逢瀬⑫~風来坂~】(フィクション>短編)

§ ONE 修復 酷い風が吹いていた。 朝は春並みの陽気だったが、午後3時を過ぎてから、暴風が…

K.CHACHA8898
7か月前
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