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デートコース3 セルフライナーノーツ


4th Album
デートコース3

完成ジャケ

 場所縛りアルバム第三弾です。しかし前作は[履歴]というアルバムだったため、すなめり史的には四枚目のアルバムとなります。スリーなのにフォース。ややこしい。


 場所縛りも3作目となると慣れたもので、熟考の間もなく、次々にタイトルは決まりました。あまりにスムーズだったせいか、一曲多く歌詞を書いてしまっていたほどでした。(滝という曲でした。いつかお披露目するかもしれません)


 デートコース1ではIAを、2ではONEをフィーチャーしたので、今作では姉妹である二人共に歌ってもらいました。



玄関

 2曲目に海王星を据えると決めていたため、宇宙的な音要素を入れ込んだつもりです。その時その時思いついたフレーズをぶち込んでいくスタイルで作ったため、コードは一切考えずに構成しました。なんだかよく分かりませんが良い感じになりました。また、ポエトリーリーディングと言えるかギリギリのセリフをONEに話してもらいました。


海王星

 私の音楽のルーツはどこにあるのかとふと思い返した時に、幼い頃に親に連れて行かれた矢野顕子のさとがえるコンサートにて、スーパーフォークソングの弾き語り譜を買った記憶が出てきました。そういえば弾き語り曲を作っていなかったなと思い、この曲を制作することになりました。
 歌ってもらうのはボーカロイドですが、自分が弾き語れるものでなければとピアノと久々に向き合いましたが、テンポを一定に保つのが難しいのなんの。このアルバムの中で一番時間がかかった曲でした。
 (さとがえるコンサートで初めてレイハラカミに出会ったことも思い出しました。CD買い漁ったなぁ)


環状線

 毎日は 同じようにループしている と感じませんか。仕事の連勤中は特に、現実のような虚無を泳いでいる感覚になります。でも身体も歳をとれば、街も歳をとる。そんな諸行無常を電車に揺られている中で強く感じながら、少しずつ変化していく歌詞を書きました。
 歌詞の、一行の最後は「i」で終わり、韻を踏んでいます。特に意味もなく書いていましたが、変わっていく毎日の中でも変わらないものがあることを示したかったのかも知れません。
 是非MVで、少しずつ変わっていく歌詞をご覧下さい。


竜宮城

「善行はきっと報われる」なんて
悪行も碌に裁かれぬ時代に
期待をしている時間が勿体無い

という一節に言いたいことを全て込めました。
人生攻めていこうね。


カラオケ

 今作の中で唯一のデートスポットかもしれません。カラオケですからもちろんインストです。サビのメロディはするりと出てきましたが、初めて聴いた時に何故か涙が出ました。疲れていたのかも知れません。
 現実でも、毎日就床する頃には目の前に消費カロリーが出てきてくれたらと思います。


MRI

 2018年頃ぐらいに腰を痛めてしまって、MRIを撮ることになりました。MRIの撮影中は電子的な動作音がけたたましく鳴るので、配慮でヒーリングミュージックがかかっているのですが、打ち消すことも出来ず調和もせず、ただただその2つが同居していました。しかしそれがもう最高で。カオス具合が音楽になってしまい、撮影中は興奮しっぱなしでした。願わくば録音したかったです。
 あの高揚感をもう一度味わいたく、自ら拵えることにしました。
 サビのミックスがどうしても上手くできなくて、音詰まり感というか圧迫感がすごくて。「でもあれ?この感覚どこかで…」ということでそのままにしました。(いつか聞きやすいやつ発表したいです)


三途

 元々無題の詩で、何年か前に書いたものでした。三途というタイトルの曲を作ると決めた時にこの詩を思い出し、少々手を加え今の形となりました。
 段々と音数を減らしつつ、段々とキーも下げつつ、段々とテンポも落としています。段々と終わりに向かっていく様子をうまく表現できたと思っています。
 MVも曲をズバリ表現できたと自負しています。(お気に入りです!)


シェルター

 マトリョーシカ構造というか、何層にも重なっている構造のものが好きで、「シェルターを守るシェルター」を歌詞にて連ねてみました。
 他力本願のうたです。でもすごく分かります。自分から動くのってパワー要りますよね。でもシェルター作って強固にしていくのも案外パワー要りますよね。どっちもどっちですね。
 (マトリョーシカといえば、うちには西郷隆盛マトリョーシカがあります。ファーストアルバムの砂漠という曲のMVに出演しているので、良かったら探してみてください)


暗室

 毎アルバムに必ずあるチップチューン枠の曲です。歌詞中に難産という言葉がありますが、この曲は編曲にだいぶ時間がかかりました。今でもしっくり来てなかったりします。
 見たくないのに見たい。思い出したくないのに思い出したい。もしかして人間皆マゾヒズムなのかもしれません。痛みや辛さは何故記憶と強く結びついてしまうのでしょうね。
 ちなみに暗室には一度も行ったことがありません。一度行ってみたいです。


来世

 最近の世の中、転生ものが流行っていますよね。かくいう私も、RPGによく採用されている「強くてニューゲーム」が大好きです。あの無双感がたまらない。
 でもそれありきで生きるのはおかしいというか、そもそも強くてニューゲームなんて人生にはないので、今を精一杯生きるしかないですよね。強くてニューゲームではなくて、単純に強くなればいい。強くなりたい。強くなろう。
 来世ってタイトルなのに、【来世なんて知らん。今が最高。】という曲です。


カラオケ(on vocal)(ボーナストラック)

 5曲目のカラオケにもちゃんと歌詞があって、ボーカルもあるんですよ。っていう曲です。タイトル10曲、歌詞に入れ込みました。
 自分で書いておいてなんですが、

乗り換え駅は竜宮城
あの箱に関しては突き返そう
とりま飲み放題のカラオケ
隣で勝手にハモる乙姫 

 を想像したら最悪でした。
 MVはカラオケ風にするため、たくさんのフリー画像を使いました。せっかくだから面白い画像をと思ってチョイスしていきましたが、最終的にだんだんと何が面白いのか分からなくなって、【笑いとは何か】まで思考が発展していました。来世は放送作家になりたいです。

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