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吉永小百合主演『愛と死をみつめて』

中学3年生のころ、どんなに悲しい映画を見ても涙がこぼれた経験はまだなかった。これが記念すべき1本目となった。
顔半分の切除手術が終わった後、残る右目も、とうとう霞んで見えなくなってしまう。それに気づいたマコは、気づかないふりをしてミコに見せた写真の説明を続ける。するとミコが
「うその嫌いなマーコ、どうして嘘ついた?」と笑顔で問いかける。
その繰り返される問いに、マコは答えられない。
そのシーンで涙がこぼれた。

60歳を超えた今では、映画の中盤から涙が止まらない。
顔半分を失った娘を見舞う父が涙をこらえる。そのあたりから号泣だ。
父の視点で観たときに、この映画は辛くて辛くて・・・。

今後祖父の視点で観る日には、マコが大学に入学する冒頭から泣いてしまうだろう。

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