ちなー

那覇市出身。大学・大学院で南島史学(琉球・沖縄史)を専攻しました。その後は博物館で学芸…

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那覇市出身。大学・大学院で南島史学(琉球・沖縄史)を専攻しました。その後は博物館で学芸員をしたり、自治体史の現場で働いたりと転々としています。

最近の記事

宝剣・治金丸を史料から解説してみた

治金丸(じがねまる/ちがねまる)は琉球国王・尚家が持っていた宝剣です。現在は千代金丸、北谷菜切とともに那覇市歴史博物館が所蔵しており、「琉球国王尚家関係資料」のひとつとして国宝に指定されています。 さて、この治金丸ですが、ゲーム「刀剣乱舞」の新刀剣男子として登場すると言われています。それを記念して、突貫工事ではありますが手元にある史料を用いて解説してみたいと思います^^; ※作成途中ですが公開します。誤字脱字等ご容赦ください。後日、図書館に行って調べてから修正します。

    • 琉球の童名を解説してみた

      童名とは童名(ワラビナー)とは、琉球諸島で用いられていた名前です。 沖縄芝居「泊阿嘉」に登場する「樽金(タルガニ)」や「思鶴(ウミチル)」、歌人として知られる恩納ナビーや吉屋チルーの「鍋(ナビー)」「鶴(チルー)」などが童名になります。大正・昭和初期生まれのおばあさんに「カマド」さんや「ウシ」さんといった名前を見ることもありますが、これらも童名に由来するものです。 琉球王国時代には国王から庶民まで貴賤を問わず、老若男女すべての人がこの童名を持っていました。近世の士族男性は

      • はじめに

        noteに記事を書こうと思ったきっかけはじめまして。ちなーと申します。 沖縄は郷土書の刊行が盛んです。本屋さんや図書館には郷土書のコーナー、もとい郷土書のフロアがあるほどです。 また、沖縄県や各市町村市からは『沖縄県史』や『那覇市史』『北谷町史』『中城村史』など数多くの自治体史が出ています。 これだけ多くの本があるので、「地元のことを調べる」ということに関して、沖縄は恵まれている地域だと思います。 一方、ネット上にはほとんど情報はありません。 全く情報が無いわけでは

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