日本一星空に近い古本屋:六月堂さんにお話しを伺いました
みなさん、こんにちは。
明日から9月。とはいえ、関東圏はまだまだ暑さが続くなか、虫の声とともに秋の気配を感じる日々ですが、皆さま、いかがお過ごしでしょうか?
日本一星空に近い古本屋:六月堂さんにお話しを伺いました。
8月の山の日に、六月堂さんで店主さんにお話しを伺いました。お店についての情報は、noteやInstagramの投稿を通じて読んでいましたが、直接言葉やイメージを聞けたことで、より一層理解が深まり「もっとこの魅力的なお店をみんなに知って、寄ってってほしい」と感じました。
高校生活と六月堂の両立
基本的に、水曜日と日曜日の14:00~17:00に開店しています。
◆開店準備
1.カウンターの電気を点けて
2.本棚やお店の周りを掃除して
3.エントランスに看板を出して、開店します。
◆閉店準備
1.看板をしまって
2.お金の管理を整理して
3.電気を消して、閉店です。今日もありがとうございました。
◆本の管理、お金の管理
1.本のデータはスプレッドシートで管理(寄贈者、署名、著者名、値段等)
2.お金の管理は、アプリで管理(本と雑貨とは別管理)
普段の業務内容を聞いていると、起業したての個人事業主がお店を開けているのとほぼ同じ感覚です。高校の授業と両立できるのは、学校の受講システムで、①リアルタイム受講か②オンデマンド受講か、を選べるから。
1日24時間の枠の中を、自分の時間、学業の時間、六月堂の店主の時間、と住み分けることで、スイッチが切り替わって自由な反面、自分で管理する責任感は日常的にあるんだそうです。とはいえ、責任感で緊張する訳ではなく、自然体で伸びやかに過ごしている姿に軽やかさを感じました。
小学生の水曜日は、半日で学校から家に帰ってきて、友だちと過ごす自由な時間、と楽しい記憶。その時の思い出が心地よくて、水曜日を営業日に宛てたのだそう。豊かでやわらかな発想に聞いていて心がほっとします。
六月堂のアイデアと実現に至った経緯
通っている高校の特典として、在学中に電子書籍が読み放題というデジタルな環境に身を置きつつも、紙媒体の「本」というアナログなアイテムを扱おうと思ったのには、もともとご自身が本好きと言うのもあったけれど、一番に、
「本」を通じた、人と人とのコミュニケーションを取るのが好きだから。
店主のご両親が本好きだったこともあり、生まれた時から本は常にそばにある暮らしの中で、自然と本が好きになったそうです。読み聞かせをしてもらった経験も大きいようです。幼い頃から絵本や子供向けの本を読んでいて、就学してからもより読むようになり、クラスの図書委員も率先してしていたほど。
幼い頃書いていた日記に、今日読んだ本とその感想が書いてあった、という微笑ましいエピソードも聞きました。去年1年間で、100冊を読んだので、今年も同じ冊数を目標に今も新しい本と出会っているそうです!
乗鞍の中に本を通じたコミュニティを作りたい
乗鞍(松本市安曇地区)には、徒歩圏内に本屋さんや公的な図書館がありません。「本が読みたい時に、買ったり借りたりする場所が近所に無いの!?」という不便な環境も、アイデアの発端になったそうです。
二次元の「文字」や「文章」を読んで、立体的に具現化・想像する力というのは、繰り返して培われるもの。
イラストレーターとしても活動している店主さんにとって、「絵を描く以外の方法で、自分の世界観をアウトプットしてみたい」という思いが六月堂の空間に表現されています。
・六月堂の店主に会いに来る
・献本を渡しに来る
・本を買いに来る
・本を眺めに来る
・庭で読む本を借りに来る
・雑貨を探しに来る
・イベントに参加しに来る...などなど
それぞれの目的の人が集う場所であり、「本」を通じて何かを感じたり、語ったり、発信したりする拠点として成長しつつあります。
「本を読む」という受動的に見える行動も、実は能動的にアウトプットする準備のひとつなのかもしれません。
同世代の人たちに来てほしい
公式note「本の寄付について ご協力のお願い」にもある通り、六月堂に並ぶ本は、
・10代におすすめしたい本
・自分が10代だった頃に読んで新しい視点を持てた本
・自分の世界観を広げられるような本
・芸術的、知的な世界へ誘ってくれる本
として集まってきた精鋭の本たち。できれば同世代の人たちにも、電子書籍にはない、紙の本が奏でる世界と、ページをめくる瞬間を知ってほしい!好きな本についておしゃべりしたり、情報を共有したりして時間を過ごしたい。
8月に開催した「読書会とクリームソーダ」というイベントが、好評でした。今後も本となにかワクワクする感覚を結びつけるような企画をするので、ぜひ皆さん気軽に足を運んでくださいね。
今、おすすめの1冊
サマータイム 佐藤多佳子/著
おすすめポイントは、「有色透明」。
夏の日、偶然出会った片腕の少年とぼくたち姉弟。ジャズの名曲にのせて、友情、初恋、別れを切なく熱っぽく描く青春文学の傑作!(内容紹介-偕成社オフィシャルサイトより引用)
六月堂さんの情報はこちら
note:https://note.com/rokugatsudo
Instagram:https://instagram.com/rokugatsu_book
Author:Chie
Special Thanks:Rokugatsu-dou, Toshie, Ayumi, Setsuko and You!
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