「私はこれを使っています!」〜歩くときの熊鈴〜
こんにちは。すもも荘のちえです。
いよいよ夏本番、みなさんはどんな予定を立てていますか?私は去年に引き続き山の日に合わせてすもも荘に滞在しようと、準備を進めています。
夏の持ち物の1つに、「熊鈴」があります。
私が乗鞍に住んでいた頃には、大人が対策してくれていたり、基本インドア派だった私には無縁のものだったんですが、今ではお散歩や散策に持って歩いた方が安心なものの1つになりました。
熊鈴とは
自然の中では、動物たちも人間も同じ生命体で、同時に同じ山や茂みにいることが考えられます。最近では都会にも猿や猪などが出没してニュースになることもありますが、同様に乗鞍を含めた山岳部にも様々な動物たちが暮らしています。
大野川地区には、たくさんの素晴らしい散策スポットがあります。自然の中に住まわせてもらっている、という感覚を持つ地元の方々や観光客の方々の「私もちょっとお邪魔しますね」という謙虚な態度が、自然を守り、安全に散策してこられるヒントかもしれません。
相手を知る
諸説あるのですが、熊を含めた野生の動物たちの多くは臆病で、人間をおっかながって見かけたら逃げていく習性があります。とはいえ人間の体格と比べると大きさや、重さ、走る速度は比較できません。
かといって、「野生の動物が怖くて外に出られない」というのはちょっともったいない気がします。すもも荘の館内や庭先で日がな一日過ごすというのももちろん良い過ごし方ではありますが、外に出て歩きたいな!という気持ちがあるならば対策と準備をして出かけてみませんか?
音を出すことで「自分ここにいますよ」アピール
もし自分が熊の立場で、いつも餌を探している界隈の茂みから突然人間が現れたら!びっくりしてパニックになると思います。そういう咄嗟の出来事が怒らないよう未然に防げる準備と装備をしていきましょう。
歌を歌う
自然保育木のこのふきこさんは「私は歌を歌って歩くことが多いよ」とのこと。開放感のある山林や一ノ瀬園地などを、声を出して歌いながら歩くのはとても気持ちの良いものです。2人以上で出かけておしゃべりしながら歩く
これもかなり有効です。1人より2人、2人より数人で歩いていたら大抵「あ!これ見て」「あそこに鳥が」「足元気をつけてよー」などと声を出すことが必然的に増えます。そうすると人の気配が漂って、熊よけになっています。他の地域での事例ですが、害獣駆除のハンターの方々も人か獣かを音で判別したいから、人の声や気配を出しておくことが事故防止にもなるそうです。ラジオをかける
山菜摘みに行く人が使うことが多いそうです。歩くときと違って、山菜やきのこを採ろうとするとかがんだ体勢になってしまうことや、長時間山林に滞在するからというのが理由かもしれません。電池や手巻き式のラジオならば良いですが、スマートフォンのラジオアプリを使うときには電波やバッテリーの容量などにも気をつけたいです。また、周囲の音がきこえにくくなって無防備になりやすい、という記事もありました。用途や場所によって使い分けたいですね。熊鈴代わりのアプリを使う
私が最初に「これどうかな」とインストールしたアプリです。ラジオと同じで、電波や通信、バッテリーの容量に気をつけながら使いたいですが、大抵持ち歩いているので「熊鈴忘れた!」という時には便利かなとおもいます。
熊よけは「絶対」ではありません。ただし、相手に自分がいることを知らせるツールの一つです。「通りまーす」「ここにいまーす」「人間でーす」「攻撃する気はありませーん」という意思表示をすることが大事です。自然界は人間だけのものではなく、野生の動植物たちと分け合っているものだ、と考えると良いかもしれません。
熊鈴あれこれ
「100均でも買えるよ」と聞いたので早速見に行きました。音消しシステムを自分で追加したらいいかも。強力マグネットを追加で買ってきて工作しようかな。
各アウトドアメーカーからも可愛くてカラビナ付きのタイプが多く出ています。
消音機能付きをおすすめします。実際に鳴って欲しい場所で鈴が鳴ることと同時に、鳴ってほしくない場所では鳴らないで済む機能です。カバンやポーチにしまうなどの対応でも大丈夫です。
まとめ
山暮らしの体験は、非日常・異日常を経験できる貴重なチャンスです。できれば安全・安心に過ごしたいものです。自然界は平等で自由な分危険も伴います。それを知って対策・準備をするか、しないで出かけないか。どちらを選ぶのももちろん自由です。
今回、どれにしようかなと考えてウェブ上のいろんな記事を読んでみましたが、どういう気持ちで取り組みますか?と問いかけられている気持ちになりました。日々情報は更新されていくので、野生の動物達の「当たり前」も日々更新されて進化していることでしょう。
私たち人間も一つの生命体として、自然に向き合う対応や装備、心構えをアップデートしつつ、素晴らしい自然を体験してますます人間力を上げていきたいと思います。
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