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週末に友人のアヤミさんとお茶のみ、じゃなくてコーヒー飲みバナシで語り合ったこと。ちょっと感動した。

★今日の自家製葡萄酒くん達です。
手前の大きいのは10月9日に潰したやつで、三日目にめっちゃドブロク酒になってて驚かされた葡萄液の、真面目にワイン化を目指している方の分です。
余った分で試しに飲んだ三日目であれだけアルコール度数が高かったので、もう発酵が終わってしまっていてお酢化しちゃうんじゃないか、と気が気ではありません。でもまだ葡萄の皮が浮いているってことは、中で酵素が働いている、と言う意味だと思うので。
やっぱ、しっかり2週間は待ってから濾そうかな、どうしようかな、と毎日眺めているところです。それとも肚くくって皮が浮かなくなるまで発酵させてみようかなぁ。
悩むぅ。

後ろの二つは、別にワイン化も目指さず、単純に濁酒ぶどう酒として飲んじゃおうと思ってます。
酵素さえあれば、こうやって発酵酒が作れるなら、もしかして他の果物でも作れるんじゃないかな?と思えて来ました。
純粋な果実酒にもトライしてみようかな?ダメ元で。

週末の日曜日に、ご近所の日本人仲間のアヤミさんが訪ねてきてくれました。
私がこちらに移り住んだ最初の時からの長い付き合いです。
日本で一級建築士の資格を持っているので、こちらでも、洞窟住居のホテルへのレストアなどで活躍しています。
もう長いキャリアがあるので、拘りの強いトルコのウスタ(匠・職人)さん達と渡り合って、素晴らしい仕事をしています。

彼女は、イスラムに改宗していて、私の自己流の信仰と違って、スカーフを被って、イスラムの1日5回のお祈りも欠かさず、クーランもアラビア語で読みこなします。お子さん5人のパワフルなお母さんでもあります。
私の中で生まれるイスラム的疑問を、決して私を遮らずに、彼女なりの見解を話してくれるので、いろいろな意味でとっても頼りにしています。

勿論、一級建築士として、現地カッパドキアの洞窟住居の歴史や成り立ちや
実際の作業や建築物としての特徴にもプロとして知識が深いので
ふと浮かんだ疑問は、幾らでも尋ねてしまえます。
なんて素晴らしい!持つべきものは建築士の友だよ!なんちゃって。

日曜日に、いつもの様に、ゴリゴリとコーヒー豆を挽いて
コポコポお湯を沸かして
自己満足的なコーヒーを淹れていました。
コーヒーって、美味しく淹れられるようになってくると
人に飲ませたくなるのって絶対コーヒー好きのアルアルだと思うん。

で、バルコニーから、外をぼんやり眺めてたら
ピンポーン!とチャイムが鳴って、扉を開けたらアヤミさんが立っていました。「ねえねえ!美味しいコーヒー飲む?」と第一声で言いました。
まったく「ホシュゲルディン!(トルコ語の『いらっしゃい』)」すら言う前にコーヒー勧めちゃったよね。( *´艸`)

で、二人でバルコニーに座って、久しぶりにゆっくりとコーヒーを飲みながら四方山話をしました。

アヤミさんはFBもやってないし
メッセンジャーグループやワッツアップグループにも入っていないので
アヤミさんとは、実際に会って話さないと繋がれない関係になっています。
でも、ちゃんと要所要所では、道で会ったり、訪ねて来たり、訪ねていったりして、何故かちゃんと情報はやり取り出来ています。
こんな風にゆっくり座ってお喋りするのだって年に何回かしか会わないんだけどね。面白いよね。

更に面白いのは
日々の、例えば、私で言えばFBや自分のZOOMミーティング仲間とかは
私が散漫な興味をぶっちゃけてる様々なことが何となく見えていると思うんですけどね。
そう言う部分で接点がないアヤミさんが、私と突然会ったら、なんじゃそれ?って話がいっぱいあるはずなのに
何故か、全部通じる。

私がいつもの調子で
「ペテルギウスが、」とか言い出すと
「あ、超新星爆発だっけ?」と合いの手を入れてくれたり
「オカルト信仰が、」とか言うと
「オカルトって結局突き詰めていくと、皆スーフィズムに繋がるんだよね。」とか言い出す。もう、笑っちゃうくらい、ツーカー。( *´艸`)

イスラムを真面目に信仰してるアヤミさんの前で、普通は禁忌な話題なんだけど、私なんかは、平気で最近凝ってるワイン造りの話なんかもしてしまう。
身土不二的に、自分の夏の庭で自生してる葡萄で造るワインが、大地の滋養を集めて、私自身に薬効がある気がする、みたいな話をしてて

夏の庭の岩に貼りつくようにして生えている葡萄の樹は
今でこそ、私がその上の土の部分に植えた果樹にやる水とかが多少沁みてきて水分摂れているだろうけど
私が水やりをし始める前は、どうやって水分を摂っていたんだろう、と言うと
彼女は洞窟住居の専門家なので、もちろんカッパドキアの岩石の質にも詳しい。
「カッパドキアの岩石には小さい気泡がいっぱい入っていて、その気泡が洞窟住居の断熱や保温に効果があるって知ってると思うけど
それって結局、気化熱の作用なんだよね。
夏の暑いさ中、岩の内と外で温度の差があればあるほど気化熱が発生するわけで、その際に蒸発する水分ってのが、岩の中の小さい気泡の中を立ち上っていくわけ。だから、その岩に生えてる葡萄は、岩の気泡を伝わってくる蒸気の水分をからだに取り込んで生きてきたんだよ。」と教えてくれました。

改めて、
野生の植物の生命力や、カッパドキアの葡萄を生かすシステムに感嘆してしまいました。

やっぱアッラーっているなぁ。

そんな葡萄で造る葡萄酒は
養命酒ばりに、ちびちび、薬の様に飲んでいこうな、と思いました。
だって、めっちゃパワフルなんですよー。
当然ですが保存剤的なものは一切入っていないので
自家製ワインって基本は1年以内に飲み切るものらしいです。

どうか、悪くなる前に、呑みに来てくださーい!
(って誰に言ってんだ?)

全ての友人たちに健康と幸運を!

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