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彼女と私の大喜利合戦

職場の老人ホーム、夜勤の記憶。

①母乳

センサー反応にて訪室。「チビをやっと寝かしつけたんだ。」と言う彼女。とりあえず、起きたついでにトイレへ寄るか確認するも「行かね。」と。更に「おめの妹の子だろ?」「ミルクやったよ。」と言い放たれる。「いつも妹がお世話になってます。ゆっくり休んで下さい。」と伝えると「ハッハッハ!」と笑い満足されたのか臥床。

②山菜取り

センサー反応にて訪室。「ぜんまい採りに行きたいんだけど、どうすれば良いかなって…。」と。「今は夜中なので山へ行くには危険です。遭難しちゃうから朝にしましょう。」と助言すると「そか…。」と納得され臥床。

③火事経験あり

センサー反応にて訪室。「昨日から焚き火を消すの忘れてた…。」と。「炎が広がると危険なので私が消しておきましたよ。」と伝えると寝直される。

④仏

センサー反応にて訪室。「仏さんに線香あげねと。」と。「夜中なので仏さんも寝てますよ…。」と伝える。「そだな。」と臥床。

④羨ましいギャグ

難聴持ちのおばあさま。口腔ケアをお手伝いする際に、口をイーとして指をさし「口を開けてください。」と伝えると入れ歯をッカ!!と手を使わずに口から出す。真顔でドヤっているのでつい吹き出すと、してやったりな顔をする彼女。私は持ちネタを披露されたのかもしれない。

⑤そんなバナナでは

センサー反応にて訪室。「ここに置いていたはずのバナナが無い!」と探している。「この部屋にバナナは無かったと思います。」と伝える。「そんなはずない。あのバナナを切ろうと思っていたんだよ。」と。「引き出しねか?」と聞かれたので探すも無い。「バナナ無いです。」と伝えると「そか…そんなはず…。」と言いながら臥床。

⑥入れ歯仲間

私の事を同世代の友人だと思っているおばあさまに「おめ、歯(入れ歯)付けるの慣れたか?」と聞かれ「つけ始めだから慣れね。」と答えたら「繰り返していけば慣れるサ。」と真顔で助言を頂く。


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