まず牛を球とします。 柞刈湯葉 読書感想
SFが苦手
ロボットがこういう機能持っていて動いて世界を支配して戦争中で今の世界は滅んでいて近未来はこうなってますとか、映画ならともかく小説だと頭に入ってこない
しかしこの本は短編だからかわかりやすくて楽しめた
同じようにSF苦手という人もどれか一つくらいはいけると思えるのはあるはず
苦手なジャンル、いっぺんに理解しようとすると大変だから、あ、これ面白いなくらいの気持ちで読んじゃうのがいいかも
まず牛を球とします。
タイトルの通り、牛を食べるのは人類としてやめた 代わりに球にしたからその肉はセーフな世界観
それでも難癖つけられているが結局食べるのならグダグダ言うなと思う
もうそれ牛じゃないんだし。
人間も皮膚の色やらDNAのベースやら変わっているけど本当の平和にはなっていなさそう
箱人間として段ボール被った男の話
コロナの時代のリアルタイムでありそう。ウィルス怖いを装って段ボール被って喜んでいたら勝手に拡散されてこれは○○に対しての抗議やら皮肉やら持ち上げられていて笑った。 人はいいように楽しんで、最後にはなんの興味もなくなっている 主人公は満足そうなのでそれはそれでよし
他にもさくっと読めるような長さの短編
全部SFかって言われるとちょっと違う気もするがおおよそSF
全部繋がっていない独立した短編なので1日1つ読んで堪能してゆっくり考えるのが楽しい
作者の想像力の幅に感心しました
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