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カワイソウ、って言ってあげよっかw 夏原エヰジ 読書感想

大学を卒業しても仲良く集まっている5人組
繊細な仁美
キャリアウーマンの双葉
子育て中の美優
インフルエンサーの紫保
漫画家として活躍中の樹

それぞれ生き辛さを抱えている中、一人また一人、事件に巻き込まれる
誰かが私達を陥れていると気付く
大学時代に自殺した友人が絡んでいると考える

エゴミスに相応しい作品

繊細だから、バリキャリの裏で言えない悩み、子連れ専業主婦への風当たり、炎上などなど今を反映しているストーリー

さらに大学時代に自殺してしまった友人が絡み、仲良し(でもなかった)5人組は行方不明や傷害事件、自殺などに追い込まれていく

これを読んでいつものお店に行こうと思わなくなった
誰が聞いているかわからないもの
お店ってまた新しいところ開拓するの面倒くさいなんて思っていたけど、どこに行くかわからない分、誰かに待ち伏せやお店の人に聞かれるリスクはなくなる
後ろ暗い過去を持つ人ほど、馴染みの店というのは危険なのかも

過去の一件さえなければ、それぞれ生き辛さを抱えていることに酔っていたとは思えない
仁美はまあ、ちょっと酔っていたかなとは思わないでもないけど。
双葉は本音はきちんと隠して外で発散していたのはそんな悪いこと?男が風俗嬢に説教したり愚痴零すのはOKで女はダメってそれこそ偏見 接していた人達にはきちんと自分の役割してたでしょ
美優は自分の選択に悩み鬱になりかけていたと思う さらにあのパン教室で追い詰められていて発散できる場さえなかった 旦那もレスになるかもなって、なんの気持ちも考えいないのかよ
紫保の一件はそんな炎上するようなことか?と昨今の炎上を見ても思う うかつでした、すみません、で終われないのが今の世の怖いところ 

カミングアウトして失敗してしまった彼女に関しては、作中で言われているように自分の心は変えられても、人は変えられない
結局は相手に受け入れてくれるのを期待してしまっている
そこで受け入れられなかったことに傷ついてはいけない そうしなかった人はもうここまでと割り切るべきだった

それにしても聞いているとわかっていてあの言葉を放ったのはたしかに酷いし絶望もするだろう

そこまで仲が良いと思えなかった人にカミングアウトするリスクは考えなかったのだろうか
どう読んでも上辺だけっぽい関係なのに。
信頼出来るという人はそうそう出会えない

とっても生きづらいねw

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