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少年籠城 櫛木理宇 読書感想

子供の死体が見つかった
現場にいた少年達を署に引っ張ろうとしたら抵抗され、拳銃を奪われる
少年たちは食堂に立てこもる そこにいた子供達が人質にされる
店主の司は子供を守ろうと考える
そして立てこもりをした少年たちは無罪を主張する
真犯人を捕まえて公表すること それが解放の条の件だった

戸籍もあるかわからない 学校へ行っていない 親からは放置される
そんな環境下にある土地で起こった事件

まず立てこもりをした主犯格の当真 疑われても仕方ないような素行の悪さ
悪いというものじゃなく悪 だいたい幼い男子を性のはけ口にしているあたりの描写は気分が悪くなる
腰ぎんちゃくの慶太郎は殴られたり蹴られたりして家来のような扱いだけど、絶対に子供達は解放するのを協力しないから、こっちもダメだなと思う

司の善性を信じるあたりは本人がとても良い人なんだろうけど、当真に対しても寛大になろうとしているのはダメでしょう
性被害にあった子供からしたら、こいつはぶちこんでくれと思うよ


教育が受けられない 受けようとしても親に環境に邪魔される
そういう土地はあると思う 勉強してどうすんだっていうのが広まっているところ
勉強したくても連れ戻されるなら、騒動を起こすしかないというのが結論となってしまった
何か起きなければ結局変わらないままなんだろうね
そして本当の意味で変わることが出来るのかはまだまだわからない


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