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ひなた商店街 山本甲士 読書感想

近江貴仁は故郷に戻り親戚のおでん屋を継ぐことに決めた
アクション俳優として売れなかった為、すっぱりと夢を諦めた
しかしおでん屋が立地している商店街は既に寂れていて、客もそう多くない
学生時代の先輩からもう商店街を取り壊そうとしている動きがあると聞かされる
それも人生と思っていたが、ある依頼を受けてから運命は別の方向へ転がり始める


ひなたシリーズと言っていいのかな
繋がりはないけれど、大筋は同じ
まず嫌な人がいない(ちょっと障害はあるものの)
主人公がくよくよせずに前向き、でも暑苦しくなく淡々と物事を運んでいく
人の期待に応え、やるべきことをやっていくと周りにも良いことが伝染していく
そして主人公を見て自分も何かやろう、何かしたいと思う人が増えてくる
どんどんやる気が伝播して、すっきりとした結末へと向かっていく

ちょっとうまく行き過ぎだろというツッコミはあるとは思う
しかしこれがひなたシリーズの持ち味

そうそうこういうのが読みたいんだという本
ここに悲しい出来事など必要ない
待ち望んでいる展開に結末
安心して読むことが出来て満足

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