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でーれーガールズ 原田マハ 読書感想

漫画家佐々岡鮎子の元へ創立記念日に講演をしてほしいと連絡が入る。
鮎子の心を動かしたのは、途中で引っ越しして会えなくなった武美が来るという一文だった。
当時、岡山へ転校して来た鮎子は友達がいなかった。
鮎子は創作の世界に没頭し、理想の彼氏との付き合いをノートにしたためていた。
それを武美に拾われて、いないはずの彼氏とのやり取りを聞かせることで交流が始まった。


楽しくて、切なかった物語

鮎子と武美を結び付けた ヒデホくん
鮎子が創り上げた存在だけど、それを隠し、いるように話をして羨む武美
序盤で創作だったというのは武美も確認する
そっか、わかっていたんだとカラっと終わるかと思いきや、どんどん過去と現在が進んでいき、色々なエピソードが見えてくる

友情物語としてとても良かった
ただラストが切なくて、この展開になるだろうなという伏線はあったけど、このルートじゃないのを望んでいた
ここからもう一度友情が始まって欲しかった

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