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嫌いなら呼ぶなよ 綿矢りさ 読書感想

コロナ禍が徐々に収まりかけた時期のお話
整形にYoutubeへのコメント、浮気に取材のゴタゴタ
あるかもしれない現実の短編集

一番最初の整形の話の主人公以外は引くような主人公達の視点で書かれている

整形したとちょっと言ったらいじっていいんだ、と職場の人達が気持ち悪い
この気持ち悪さが本当にありそうで、ぞわぞわする
その説教って何目線なんだろう 
人のこと言う前に鏡見たらどうですかーってなるけど、言ったら言ったでまたいじってくるんだろうな怖い怖い

表題は浮気男が内面でぐちゃぐちゃと言い訳している話
いい年だけどイケてると思っている男が正論でぼこぼこにされて、そんなに言うほどじゃないじゃないかあああってなっているだけ
それをここまで滑稽に書いているのに唸らされる
なんか内面で言い訳しているけど、何一つ言い返せないのが本当に笑える

でも妻の親友は何か言いたくなるとしても、その夫とか、友達とその夫とか関係ない人が正論かましてくるのは、あんたら関係ないだろとは思う
結局浮気した時点で正論で殴られるから隙を見せたらダメだねってこと
用事とか体調とか言い訳してすっぽかすべきだった
そんな厄介な親友がいるってわかっているのに、浮気するとかバカだなあとふふっとなった

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