女子的生活 坂木司 読書感想
ややブラックなアパレル会社で働いているみき
同居していた友達が彼氏を作って同居解消となったところで、やって来たのは高校で一緒にお昼を食べていたグループの後藤
彼女が作った借金取りから金をむしり取られていく所が無く困っている
助けて欲しいと言われて仕方なく家に上げる
みきの変化に最初は気付かなかった後藤
今のみきは性別は男性だが、女子的生活を楽しんでいる女子になっていた
心は女子で着る服も化粧も女子
でも身体は男子のままで、好きになるのは女子
最近ネットとかでも心は女子だからと、問題になっていたのを思い出す
ただ、みきは心は女子を利用して犯罪行為をするわけではない
時々声を掛けて応えてくれた女子をお持ち帰りするが、それは同意だし騙しているわけでもない
女装男子だから抵抗のハードルが低くなっているんでしょ、と冷静に分析もしている
なんでもないように言っているけれど、みきの内心は苦悩で溢れている。
しかし本編はみきのキャラでからっとした気持ちで読める。
みきの女装を知って、見下してやろうとやって来る同級生、大変ですねと無意識に傷つける人、宝塚的位置で慕う人、家には呼べないねと無神経な人
様々な人達との接触の中、後藤という友人の位置が光る
理解してやる、じゃなくただ友達と言う存在 嬉しくなるね
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