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秋の牢獄 恒川光太郎 読書感想

十一月七日を繰り返す藍
やがて大学を行くのをやめる
すると同じように十一月七日を繰り返している人に出会う

家に捉われ、誰かと交代するまで出られない 神家没落

能力を受け継ぐリオの話 幻は夜に成長する

短編三つの本

タイムスリップとか話しているから昭和の刊行かと思ったら平成だった
スマホもガラケーも出て来ないと昭和っぽい空気になる

同じ一日を繰り返す いつかは終わりが来るのかと漠然と過ごす
仲間も出来るけど、気の合わない人とかもいて、分裂していく
淡々としたラストだけど、結構好き
友達とももう一緒にいるの面倒っていうのもよくわかる


家の話は受け継ぐ相手によって怖いことになるホラーっぽい
主人公が気に掛けてくれたから良かったけど、違っていたらもっとやばい事件に発展してたな 余韻の残るラスト

最後のはいきなり器にさせるのはさすがになと思った
そのくらいの能力の持ち主をずっと支配下におけるわけないのに、やろうとした組織?の人らは地獄を見るんだろうな
仕方ないね

表題の秋の牢獄が秋の陽だまりに止まったような感覚でいい

もし繰り返しが起きたら、同じように旅に出たい

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