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#仮面

顔のない男

顔のない男

あるところに顔のない男がいました。
自分に顔がないことがわからないように、
男はいつも仮面をつけていました。

会う人によって笑った仮面や怒った仮面、
おどけた仮面や泣いた仮面をその都度付け替えていたので、
誰にどの仮面をつけて会っていたのか次第にわからなくなり、
男はついに誰にも会いたくなくなってしまいました。

顔のないまま外に出てみようか、
ある時男は思いつき、仮面を外して外に出ました。

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