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詩|無価値の星
あの高速道路を走るためには、この体重は軽すぎたみたいで、何度試しても速度は上がらなかった。同じ構造をしているはずのあれらが、わたしにはどうも理解できなかった。
繁華街を宇宙と擬えて、この肌はただ一片の星。無価値。重さも意味も理由も無い。有名になりたければ死ねばいいよと神様に言われたのがいつだったのか、憶えていられるほど聡明な脳じゃないから、死にたい。
何よりも自由が欲しいのに、口に出せば終わるひとつの命が、感情が、清潔が、愛おしい。醜い人間だけが恋をできるのだから、雁字搦めの生活より衰退を選ぶよ。
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