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詩|思想

痛みと恐怖を伴わない生き方は淘汰されて然るべきだと思い立ったのは中学生の頃で、二人よりも一人の方が刑罰を受ける対象になると気付いたのは高校生の頃だった。今では、片道数十分の街々に優越感を覚え、幻想と想像の隙間に身を捩じ込んでいる。人間の姿をしているだけでは、生きていくのは到底難しい。生きていて欲しいなんて言われないまま生きていたい。くだらなくないよ。正解なんて無いから、間違いも無い。その人生にもきっと意味はある。くだらなくないよ。
これは理想だと、馬鹿な友人に騙されるふりをした。相槌を打つと、今日も一人の少女が死んだ。

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